『MEN同じ顔の男たち』過ぎたるは及ばざるが如し誰もついていけない

『MEN同じ顔の男たち』ポスター 映画館

『MEN同じ顔の男たち』その難解さは、見るものを圧倒する。なんて、ちょっと大げさですが、わかりにくい作品です。それはもうおそらく製作者でないと理解できないのでは、なんて思ってしまいます。ただ、私の理解力が足りないだけなのでしょうが、お願いわかりやすい作品作って。

『ミッドサマー』のA24が贈る踏み入れてはいけない禁断の《狂夢》

これ、公式サイトからのキャッチコピーです。

ミッドサマー』は、それなりに斬新で理解できたのですが。

精神的に病んだ者が、狂信的になってゆくことで、ある種正気と言うか、生き生きとしてくる。

そんな、正常とも異常ともどちらなんだろうという、不気味な狂気がそこにはあった。

そんな期待をもってこの作品に望んだんだけど。

思わぬ、肩透かしをくらったといいますか。

同じ顔をした男たちが、次々と出てくるということなんですが。

誰と誰が同じ顔なのかさっぱりわからない。

それに、なぜ同じ顔の男たちでなければならないのか、理解できない。

夫を亡くした女性が訪れるイギリスの田舎。

そこに現れる、同じ顔の男たち。

西洋人が、日本人をみて皆同じ顔に見えてしまうというのと同じで。

とにかく区別がつかない。

作った本人しかわからない世界。

よく芸術の世界で、模倣と創造ということが言われる。

模倣から始まった作品が、やがて作者の創造的要素が加わり新たな作品となる。

そして、それが行き過ぎると。

作品自体が腐ってくる。

つまり、前衛的になりすぎて、ある人にはわかるけど、それがごく一部の人たちであったり。

または、作った本人しかわからないとなってしまう

そう『MEN同じ顔の男たち』が、まさにそんな典型か。

まあそういうわけで、あなたなら理解できるかもしれません。

そんなチャレンジ精神があれば見てもいい作品かな。

映画『MEN同じ顔の男たち』公式サイト:https://happinet-phantom.com/men/

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