上司に女性がいる、そんな会社はまだまだ少数派の日本。本当に先進国なのだろうか、怪しいものだ。ドキュメンタリー『夜明けに向かって』は、イスラム教国パキスタンでの女性地位向上を勝ち取ろうとする運動を丹念に追ってゆく。日本では見られない運動だ。
新宿k’sシネマにて『夜明に向かって』
作品の舞台は、パキスタン。
女性の地位向上のため、日夜戦う女性たちのドキュメンタリー。
正式国家名称が、パキスタン・イスラム共和国。
名前からわかるように、イスラム教徒が多数を占め。
世界第二位のイスラム教徒を抱える国。
当然その教えは、日常生活にも及ぶわけで。
とりわけ家父長制が示すように、男性優位。
女性の立場は、低いままだ。
服装や女性の社会進出などまだまだ。
夜間女性が、独り歩きしていてレイプされる。
独り歩きする女性に非があると、非難されるようなお国柄。
そんな中で、地味だけど声を上げ続ける女性たち。
結局、それしか道がないから。
黙っていたら何も変わらない、そんな気持ちがヒシヒシと伝わってきます。
だから、一変にではないでしょうが、少しづつは変わってゆくんだろうな。
日本は、変わったんだろうか。
確かに、女性の立場や声は少しづつ反映されてるようにはなっていると。
だけど、パキスタンの運動家のように、組織立って声をあげる機会が少ない様に思えてならない。
いまだに男社会の歴史は連綿と続いていると。
男とて、そうたやすく今の立場を明け渡したくないし。
男と女、セクシャリティーの違いはあっても、この社会でどう生きていて行けばいいのか。
もうそろそろ、真剣に議論してもいいのではないでしょうか。
国会議員の男女比にしても、一部上場企業の取締役にしても。
なにせ、数年前まで、大学の医学部でさえ、合格点に達しているのに、女性というだけで不合格にってしまったお国。
先進国とは名ばかりで、その実態はあやふやな国。
女性が連帯して声をあげよう
男のワタシがこんなこと言っても無責任なんですが。
この硬直化した日本を変えられるのは、女性の力しかないと。
他力本願的に思ってしまうわけで。
社会の中で、未だにいかに不利益を被っている女性たち。
できれば、組織立った運動が起こればいいなと。
色んな意見が当然でてくるだろうし。
運動として挫折や、効果が現れない苛立ちもあると思うのですが。
その過程を経ないと、社会は変わっていかないだろうと。
と考えると、パキスタンの女性たちの地道な戦いが、頼もしくもみえてしまうのです。
山形国際ドキュメンタリー映画祭公式サイト:http://cinematrix.jp/dds2022/programs/nac/




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