ーネタバレを含みますー
映画『サユリ』館内は、八割の入、封切り最初の日に渋谷での鑑賞。当然若い人が八割、場違いとは言わないけど、なんとなく居心地が悪い。原作はコミックのようで、セリフにどこか軽さがつきまとう。しかし、下の隠語の連打はいただけない、小学生レベルだ。
原作がコミックに垣間見えるご都合主義
今日的問題を題材にしているのはいいんだけど。
コミックにありがちのご都合主義。
でも、みんなこれで納得するんだろうな。
憧れのマイホーム。
いまでも憧れなんだろうな。
一家に起こるのは。
広いスペースが、かえって仇になる父親の性暴力。
引きこもり。
反撃する子供。
暴力の支配する家庭。
題材は揃ってるんですが。
![漁師](https://i0.wp.com/himabu117.com/wp-content/uploads/2023/06/fisherman-2739115_640-2.jpg?resize=600%2C153&ssl=1)
こういう表現ってどうなのかな
劇中中学生の主人公の発する、女性器の連呼。
これ、面白がるのは小学生までだよなって思うんですが。
おおよそ観客の大半は、20代と思しき方々。
そして、嘔吐物を長々と映す表現。
しつこいようだけど、小学生レベルだよな。
こんなこと面白がるのは。
まあ、中学生までなら許せるかな。
でも、人気コミックが原作で、それの映画化を皆期待して来館したんだから。
まんざらでもないのかな。
おじさんというか、爺さんの域に入っている筆者にはどうも。
憧れの一軒家に越してきた家族に待ち受けるもの
あとは、皆さんで楽しんでください。
それなりに、カメラワーク、演出とも優れてますから。
楽しめますよ。
ただ、冒頭に書いたように、40、50を超える方々には、ちょっと違和感が。
いや、私は違和感なく楽しめたという方は、若い世代とのギャップがないのかも。
ただ、それは喜んでいいのか悪いのか。
私には、ただ幼稚化した若者像としか感じないのですが。
映画『サユリ』公式サイト:https://sayuri-movie.jp/index.html
![](https://i0.wp.com/www13.a8.net/0.gif?resize=1%2C1&ssl=1)
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コメント
初めまして。
「サユリ」の感想を見て回っている内にお見かけしました。ブログ主様におかれましてはこの作品にもはやさしたる関心もないこととは思いますが、せっかくコメント欄のあることですから、偶然通りすがった若造のたわごと、お耳汚しをご容赦いただきたく。
単刀直入に申し上げますと、ブログ主様が抱かれた数々の違和感から特に指摘したあの度を超えた下ネタ、見苦しい嘔吐、あれは「50歳を超えている」「ベテラン映画監督の」御家芸なのです。コミックにはああいった要素はありません。
もう少し詳しく言うと、今回の監督さんはセルフオマージュの非常に多い方で、ホラーファンは「またか」「この人が撮ったんだから仕方ない」と苦笑して流している部分が多々あります。胡散臭い霊媒師、キャスティング、終盤の雑なCGの触手、ひとつひとつ挙げていくとキリがないのですが、もうこれはこの方の「お約束」になっています。そして原作コミックとは何の関わりもない要素です。
もちろんホラーファンにも色んな方がいらっしゃいますから、わざわざ観に行く人の感想としては「分かった分かった、あなたが擦りたいネタはもう分かったよ笑」と言いながらスルーして見ている人が半分、「いい加減アレをやめろ」と強く思っている人が次いで多く、同じくらいの人がこの内輪ネタを本当に喜んでいる、というのが、(あくまで私の周囲での)反応でしょうか。
ではなぜこんな癖の強い監督の作品をわざわざ広い心を用意して見る人が多いのかと言うことになりますが、よく語られるこの方の魅力はやはりホラー部分の演出が頭ひとつ抜けていること(私もこの部分で信頼しています。今作では階段と照明を使ったシーンが白眉でした)、そしてもうひとつ、人間が暴力で怪異に立ち向かう姿を描こうとすることです。後者については(日本では)稀な監督として、Jホラーの定番に飽きた方々からの支持が高いのですね。原作コミックのテーマが「生きている人間の力(主に気合いと暴力)で理不尽な怪異にも打ち克つ」というものですから、この監督に白羽の矢が立つのは必然だったということは各所のインタビューでも語られているところです。
長々と書いてしまって申し訳ありません。
そしてこの様な蘊蓄をわざわざ披露した理由は結局のところ、
「原作はコミックのようで、セリフにどこか軽さがつきまとう」「コミックにありがちのご都合主義」「人気コミックが原作で、それの映画化を皆期待して来館したんだから。まんざらでもないのかな。おじさんというか、爺さんの域に入っている筆者にはどうも。」「40、50を超える方々には、ちょっと違和感が。」「私には、ただ幼稚化した若者像としか感じないのですが。」
これらの言葉を受けて湧き出る、
「40、50を超える方々の趣味に心を広く持って付き合っているのですけど!?」「そして『原作はコミックか……』というコミックに対する蔑視・先入観から、指摘された点とはいささかも関係のない原作コミックが不当に貶められているように感じるのですけど!?」「更にその合わせ技で『コミックを楽しむのは若者だから(偏見)、この幼稚な演出を若者は喜ぶ風潮にあるのだな(事実誤認)。若者が幼稚化している(誤った前提から導かれた推論)』という若者にとって大変不本意な批評がなされているのですけど!?!?!?」
といった被害妄想が溢れ出たことによるもので、ついついご迷惑と知りながら長文を書き連ねてしまいました。
見切りをつけた事柄の仔細など取り合ういとまもないというのが道理ですので、万が一この乱文を最後まで読んでくださったのであればそのことに心から感謝を。
そこまで分かっていてなぜ面倒をかけにきた、ということについては、それはもう青さということで一笑に付していただければ幸いです。
これ以上は何も申しませんので、平にご容赦ください。
それでは、本当に長々と大変失礼いたしました。
処暑とはいえいまだ暑さ厳しい今日この頃、どうぞお健やかにお過ごしくださいませ。
初めまして、コメント有難う御座います。
ご指摘の原作にはない表現は、あくまでも監督の演出であること、初めて知りました。
この点について不勉強であったことは、大変失礼いたしました。
私達老年に差し掛かっている者に心広く持って、お付き合い頂ける事に感謝いたします。
ブログ初めて、3年ほどになるでしょうか、どれだけ書いてもなんの反応もなく寂しく思っておりました。
今回コメント頂き大変嬉しく思います。
貴重なお時間を割いていただき有難う御座います。
酷暑の中、健康にご留意されお過ごしください。