難民鎖国大国ニッポン 『東京クルド』に見えてくる先進国日本の姿

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先進国で抱える大きな問題の一つが移民問題。しかし、各国ともその問題に取り組んでいるわけで。では、日本の対応は、その答えがこの映画『東京クルド』です。いつまで、この問題から逃げ続けるのか、島国日本の現実を嫌と言うほど感じさせます。

難民難民認定率1%に満たない日本の現実

難民申請する者の前に立ちはだかる東京入管。

その巨大なビルが、彼らの前に立ちはだかる光景が象徴的に何度も出てくる。

その場面がこの問題の全てを物語っている様でならない。

映画では、トルコ国籍を持つ二人のクルド人青年の姿を追います

小学生のころトルコを逃れて家族で日本へ

それから18歳と19歳になる彼らにビザは与えられていない

あるのは、入管の収容を一旦解除される「仮放免許可書」のみ。

許されていることは、「ただいることだけ」

住民票もなく、自由に移動することも、働くこともできない。

そんな彼らに、入管は冷たい言葉しか投げかけない。

「自分の国に帰ってよ」「他の国に行って」。

それが、日本の現実。

高齢化社会の中で日本の選択は誤ってないか。

人口の減少する国家に繁栄はないとされてます。

全人口に占める高齢者の割合が今後も増えて行く日本。

もはや、海外からの移民を真剣に考える時がきているのではないでしょうか

確かに、移民政策は諸外国をみても大きな社会問題になっていることも事実です

しかし、その流れから目をそらすのはいかがなものでは

それでいて、技能実習生の名目で、安価な労働力として使い捨ての様に、海外の労働者を扱う日本

映画では、日本での移民の門戸の狭さを嫌と言うほど感じさせます。

これだけ、厳しく審査してるなら、真剣にこの国で生きて行きたい人も見分けられるのではと思ってしまいます。

そのくらい、審査は厳しくそして冷たい対応。

世界の流れから、いつまで背を向けてゆくのでしょうか。

クルド人青年のひたむきな姿、真剣な生き方に応えられない国

それが、残念ながら今の日本の現実です。

『東京クルド』公式サイトhttps://tokyokurds.jp/

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