『ニューヨーク親切なロシア料理店』 邦題がいまいちですがいい映画です

映画『ニューヨーク親切なロシア料理店』のポスター映画館

夫の暴力から逃れて、ニューヨーク、マンハッタンで奮闘する親子。悲しいまでに世の中は一家に冷たい。しかし、世の中は捨てたものではない、人間は所詮弱いもの、その弱さを握りしめた人達が一家の味方になってくれる。

The Kindness of Strangers が原題

映画『ニューヨーク親切なロシア料理店』のポスター

見知らぬ人の親切が直訳になるでしょうか。

作品の内容は、その方があっていますね。

カナダ・スウェーデン・ドイツ・フランス合作のドラマです。

舞台は、ニューヨーク、マンハッタン

邦題からすると、ロシア料理がメインにくる話に思えてしまうのですが。

実際は、夫のDVから逃れた、二人の子連れママさんと一家の奮闘記とでも言いますか。

その涙ぐましい物語が、静々と展開されてゆきます。

その、スピードがのんびりしていていいですね。

人間の生活感があふれた作品に仕上がっています。

アメリカにはセーフティーネットがないのか

夫の暴力から逃れた3人に助け舟はないのか。

そう思えてしまう位、アメリカ社会の冷たさというものがひしひしと伝わってきます。

日本も大差ないかもしれませんね。

そんな路頭に迷う一家に手を差し伸べるのは。

同じく弱さを持った、時に不器用な生き方しかできない人達です。

その辺りのドラマの作り方が自然にできていて、納得させてくれます。

こういう人たちと人生を送れたらいいのになと、思わせてくれます

世知辛い世の中ですが、そうとばかりではないというのも納得します。

そう、あなたがなにをどう求めるかで、人生は開けて行く可能性があるのだと。

登場人物達のひたむきさが、作品を暖かいものにしています。

ニューヨークの底辺で生きる人たちの息づかい

映画『ニューヨーク親切なロシア料理店』のポスター

この作品の真のテーマでしょうか。

アメリカという社会で生きてゆくことの厳しさ。

それも底辺で。

そこから、どう人生を組み立ててゆくか。

一人一人がもがいている姿が印象的です

日本は、まだ恵まれていると思えてしまいます。

個人主義の国の持つ冷たさは実感できないですからね。

それでもなおつ、人は努力し、前に進もうとする。

きっとその姿に力づけられることと思います。

そう、人間の側でできるのは、ただひたむきに努力すること

それが、報われることもあれば、そうでないことも

しかし、人間の側でできることは、決まってしまっている。

さあ、映画のラストははどうなるのでしょうか。

2021年の幕開けにはふさわしいラストだと思うのですが。

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