映画『花火降る夏』 国立アーカイブス「香港映画発展史探究」より

国立アーカイブス「香港映画発展史研究」ポスター映画館
https://www.nfaj.go.jp/exhibition/hongkong202112/

香港が、中国に返還されて25年。ああもうそんなに立ってっしまったのか、25年前のあの日香港の人は何を考え、何をしようとしていたのっだろう。いや一般庶民はただ、国際政治のターニングポイントを受け入れるしかなかった、そんな憂鬱が画面から溢れてきます。

1997年香港返還に伴う、香港人の憂鬱

作品を一言で話すとそう言うことになるのでしょうか。

主人公は、返還前は英国軍の兵士。

ただ、返還により失業してしまう。

返還を祝うムードとは当然別世界にいる人。

結局、兵士仲間と銀行強盗。

今だと、こんな作品は作れないだろうな。

返還の祝典パレードと共に、香港に入場してくる人民解放軍

まるで、これからの支配者は、我々だと言わんばかり。

映画の中で、返還を祝う祝典花火の場面が、象徴的に印象に残ります

1997年中国に返還されるまで英国領だったのですから。

まさに、価値観の変化を求められるわけですから。

祝典に沸く香港人には、一抹の不安とお祭りムードと入り混じった空気。

そのあたりが、失業した元軍人の主人公を通して、上手く描かれております。

香港のこれから

返還から25年がたとうとしています。

少しづつ、香港の中国化が進んでいる現実を今の私達は、感じているはずです

経済的余裕のある人達の海外脱出は、止まりません。

ジャッキー・チェンの様に中国に取り入るか

デニス・ホーの様に、弾圧されても自由を叫び続けるか

脱出できる人はいいのですが、それができない庶民は、否応なく中国を受け入れる以外方法はないのが現実。

中国と言う大国のとどまるところを知らない野望。

そんな現実を目の当たりにする昨今。

我々とてこの隣人とどうお付き合いしてゆくのか。

『花火降る夏』を見ると、そんな国際政治のターニングポイントと香港の自由な空気が、やけに懐かしく感じます。

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