断捨離、ミニマリスト、時代のトレンドとしてよく語られるキーワードですが、そう簡単にモノが捨てられるのでしょうか。そんな思いを新たにする作品です。それでも、痛みを伴いつつもモノを整理しない事にはと、常に考えさせられる現代人。しょうがないよね。
出ては消えてを繰る返す断捨離本
断捨離に関するハウツー本てよく出ますよね。
結構ベストセラーになったり。
近年では、近藤麻理恵著『人生がときめく片づけの魔法』が有名でしょうか。
私も、読んでまねてやってみました。
手に取ってときめく物は残して、ときめかない物は捨てるというやり方なんですが。
そう簡単に、できないんですよね。
それに、人間って暮らしているとモノって増えてしまうものですから。
減らしては増え、増えては減らしそうしながら人生は過ぎてゆくのでしょうか。
タイからきた断捨離映画
『ハッピー・オールド・イヤー』監督ナワポン・タムロンラタナリット
公式サイト:http://www.zaziefilms.com/happyoldyear/index.html
第43回ぴあフィルムフェスティバル2021:https://pff.jp/43rd/の監督特集で上映されました。
断捨離をしてミニマリストを目指す女性のお話。
これがなかなか人間の本質といっては大げさかもしれないのですが。
主人公の心情にうなずいてしまうのも確かです。
注目したい監督です。
物を捨てるといのは、痛みを伴う
このあたりがよく描けてますね。
近藤麻理恵著の本のように簡単にモノが捨てられたらいいんですが。
どうしたってそこには、簡単に捨てられないものがあるわけで。
たとえば、友人から借りて返すのを忘れていたもの。
簡単に捨てていいかなと躊躇しますよね。
それが、もと恋人の物だったら話はさらに複雑に。
それぞれ積み上げてきた人生があるし。
物には、その積み重ねが乗っているものですから。
そう簡単に、右から左にポイとはいかないわけで。
そのあたりの苦悩とでもいいますか、重たくなりそうな主題を軽いタッチで描いています。
この監督の優れたところかな。
そうやって人生は過ぎてゆく
作品を見終わって感じたことです。
生きてゆくと、人に迷惑をかけたり、かけられたり。
そんな、来し方を作品は感じさせてくれます。
物を捨てる、整理するという行為の中に作者は上手く表現しております。
生きているんだからしょうがないよねと言うのが、私の感想。
まあ、迷惑の程度にもよりますが。
みなさんは、作品をご覧になったらどう思うでしょうか。
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