『渇きと偽り』オーストラリア発クライムサスペンスの満足度はいかに

映画フィルムのイメージ画像 映画館

デビュー作にして世界的ベストセラー、満を持した作品の登場と言ったところでしょうか。しかし、あまりにも美味しい要素が集まりすぎると得てして空回りしてしまうもの。スピード感、荒涼とした大地、荒廃した人の心、良い要素が詰まっているだけにちょっと残念

世界的ベストセラー小説

舞台は、オーストラリア。

一年間雨の振らない大地。

そこで起きる、殺人事件の謎をおって。

原作者はデビュー作にして世界的ベストセラーとなった、ジェイン・ハーパー

話題性は十分なんですが。

公開週や二週目の上演回数からすると?。

このパターンって結構難しいんですよね。

コアなファンに受ける傑作か、あるいは期待外れか。

結論からいうと、どちらでもない感じでしょうか。

となると、ここまで読んでくださった方には申し訳ないんですが。

いい線いってるんだけどなと言った所が、正直なところ。

荒涼とした大地と人間ドラマ。

おそらく、原作は、一年間雨の降らないオーストラリアの大地の荒れた大地と人の心を上手く表現してたのではと。

その点が、映像で再現出来ていたかというと、ちょっと物足りないんです。

それに、謎の殺人事件の犯人の動機も見えにくい。

このあたり、おそら文字になっていれば、ゆっくり読んだり読み返したりで、作者の意図する世界に引き込まれると思うのですが。

残念ながら、映画では粗く流しすぎた感が否めない。

せっかくの設定が、もったいない感じですね。

オーストラリアの広大な大地、異常気象の現代。

村社会の生む閉鎖性。

どこまで行っても泥臭い

そんな、イメージだけでしか捉えていない、オーストラリアの生の姿を感じさせてはくれます。

そんな、他にはないダイナミックさを備えたのがオーストラリア映画の魅力でしょうか。

次回作に期待といいますか、今後のオーストラリア映画に期待。

映画『渇きと偽り』公式サイト:http://kawakitoitsuwari.jp/

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