映画『Sin Clock』言い得て妙な題名 罪の時計 原罪ですね

映画『Sin Clock』ポスター 映画館

一発逆転を狙う、どんな手を使っても 映画『Sin Clock』はそんなはかない夢を見させてくれる。そういい子でいる必要なんてどこにもない、ただ社会からはみ出さないために装っているだけ。そんな我々小市民の欲望を満たしてくれる作品

一昔前ならハードボイルドとでも言ったのでしょうか

あえてこの映画を今風に表現すると、クライムサスペンスでしょうか。

いくつかの材料を上手く料理した作品です。

タクシーの運転手たち。

一癖も二癖もある。

社会からはみ出してしまう人々の多い職種。

そこには、色々なドラマが生まれる。

ある意味社会からドロップアウトした者の最後の砦的職業。

映画の材料としては揃っているよね。

社会からはみ出した者たちの見る、裏の社会

タクシーの車内にはそんな雰囲気が漂っている。

実際、密室であるし。

タクシー運転手は、守秘義務があるだろうから、車内の出来事は、口外しない建前。

誰もそんなことは、信じていない。

ある時、とんでもない秘密を知ってしまったら

それが、お金につながる。

だけど、犯罪。

一か八か。

まさに、お話の世界で楽しめる構成ですよね。

この際、物事の善悪や道徳などどうでもいい

人間の欲望のままに突き進んで見る。

いいよね、変に説教臭くなくて。

こんな事、小市民には縁のないこと。

だけど、映画の中ならあり。

思う存分、思うがままに。

車内で知り得た情報から、一発逆転の悪の限り。

果たしてその結果は。

俳優陣が、ハマってる。

窪塚洋介を始め、役どころを上手く捉えてる

映画は、こうでないとね。

虚構の中の真実味が出てこない。

その点、この作品は及第点。

役者が、それぞれのツボをしっかり抑えている

さあ、彼らと一緒に悪の道に。

あくまでも、映画の中だけですよ。

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