日本映画『ファミリア』低予算、やっつけ仕事的作り方を随所に感じる

映画『ファミリア』ポスター 映画館

テレビドラマなら我慢しよう、それを映画スクリーンで料金を払ってみる悔しさ。映画『ファミリア』はそんな煮えきらない思いを引きずったままラストまで。これで、いいんだろうか日本映画、出演役者が可哀想そんな声が聞こえてくるのは、私だけだろうか。

出演俳優に同情します

それなりの力のある俳優が、出ているのですが。

決まった予算と期間、とにかく形にした、そんな作品。

これが、私の感想です。

もっと作り込まないと

愛知県のブラジル移民の住む団地に住む若者と、陶芸家というか、焼き物師の主人公(役所広司)とのドラマ。

ブラジル人の若者が、タレント不足なのは、仕方ないけど。

それをプロ級まで鍛えるのが、演出のお仕事だと思うのですが。

そんな時間をかけてられないという感じがありあり。

それで、いい作品ができるんだろうか。

外国人労働者にとっての日本

ブラジル日系人は、労働ビザがいらない便利さから愛知県を中心にバブル前後かなりの数が日本に。

バブル崩壊後、リーマンショックで、日本政府は手のひらを返した。

彼らをブラジルに返そうとしたし実際に返した。

はなから、安価な労働力としてしか考えていないのです

その基本姿勢は、入管の外国人に対する扱いにもよく現れている

安価な労働力としては、ほしいが、定住や移民はお断り

つまり、いいとこ取りの面倒なことはお断りの基本姿勢。

もはや、安価な労働力、技能実習生は海外から人権問題として取り上げられるくらい。

日本は、もうすでに国際社会ではオワコン

ジャパン・アズ・ナンバーワンて持ち上げられた時代もあったのですが。

もはや、国際社会の中では、完全に落ちこぼれ。

労働者たちだって、もはや日本には興味はない。

もっと条件のいい国が、いくらでもあるから。

だから、この映画にあるように労働力として日本に来た人々の事ときちんと向き合わないといけない。

それができていないから、この映画のような歪ができるわけで。

結構根の深い問題で、今後も考えてきちんと問題提起すべきなんですが。

そんな難しい問題を、腰を据えて取り組まずに映画製作すると今回のようなできになるんだろうな。

とにかく、現在の日本映画の問題点ははっきり見えてくる作品。

映画『ファミリア』公式サイト:https://familiar-movie.jp/

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