人生に「ボンウィル/胸の高鳴り」を感じて生きて行けたら。映画『ドリーム・ホース』はそんな夢を見させてくれる。だけど、そこは何処か不安な要素もあるのは確か。競走馬の共同馬主、勝ちを目指す世界だから、そこをどうやってのりこえてるのかな。
ウエールズの田舎の退屈さと高齢化社会
イギリスも同じ、ウエールズの谷あいの小さな村。
ご多分にもれず、年寄りばかり。
これと言った産業もなく。
街は静まり返っている。
そんなところで、刺激をもとめる主婦が思いついたのが、馬主。
まず、日本ではありえないかな。
でも、ネットで探せば、共同馬主にはなれるか。
そこは、競馬が文化として根付いているヨーロッパ。
儲けようとはしない。
あくまで、「ホウィル/胸の高鳴り」
人生に輝きを取り戻したい気持ち。
誰にだってある。
それを、映画では、共同馬主という形で、みなと共有しようというお話。
そこに悪魔のように入り込んでくるのが、賭け事。
賭け事、いわゆるギャンブルは、偽りの勝利感を与えてくれる。
パチンコ屋の開店に並ぶ年金生活者は、まさにそうだと。
これだって、開店前には「ホウィル/胸の高鳴り」があるはずだ。
映画『ドリーム・ホース』にしても、いくら儲けないと言っても実際競走馬が活躍すると、金の問題が浮上する。
いたってあたりまえなんですが。
いくら、日本の競馬とは文化の違いがあるといっても、所詮賭け事。
そんな、側面は、避けて通れないかと。
人生は所詮ギャンブル
とは言い切れませんが、確かにそうとも言える。
だとしたら、いかに人生を楽しめるか。
それは、負けてもやっていかれる人生の設計かと。
だけど、賭け事は悪魔がささやくしな。
だからもう一つこの映画にのめり込めないんだけど。
この映画は、実話だそうで。
最初に主婦が、競走馬を手に入れたとき。
「この馬が競走馬としてやっていかれるかは、1%」
と言われる場面がある。
ということは、映画の馬が活躍し1%を使ってしまったのだから、今後は99%の部分を覚悟しないとならない。
そんな確率でしか、競走馬の世界では勝負できないのは確か。
だから、お金にものを言わす富豪のお遊びと言う側面が強いんだけど。
その後もこの主婦と協同組合は、存続しているようですが。
99%の負けの部分を耐えながら、「ホウィル/胸の高鳴り」を維持できているだろうか。
興味が尽きない。
コメント