アークヒルズで『YUMIN MUSEUM』青春時代との別れ

『YUMIN MUSEUM』展示品 お散歩びより

『YUMIN MUSEUM』で失われた時を求められる、それは高度成長期から続いた日本の好景気に裏打ちされた幸福感の共有。しかし、もうその時代は終わった。これから私達は何処に向かおうとしてるのだろうか、その方向性は未だ見えてこない今を生きる。

1975~1990日本のある帰着点

松任谷由実が、荒井由実といった頃から、その全盛時代

こうして振り返ると、第一線での活躍が信じられない位長かったな

歌手って第一線でいるのは、そう長い期間ではない。

というか、いられない。

それだけ、時代の先端を走ることの難しさでもあるんだけど。

六本木の森美術館に併設された、『YUMIN MUSEUM』で2/26までyuminにあえる。

このおしゃれな空間が、YUMINの世界にマッチする。

不思議だ。

YUMINは、失恋した女性の心情をキャンバスに描いてみせた。

それもとってもオシャレな場所を効果的に詩にして。

そう、女性たちは、そのオシャレな世界に自分を浸すことができたのだ。

『YUMIN MUSEUM』展示品」

視覚的にも優れたアーティスト

今更、彼女のことは言い尽くされているけれど。

ステージ衣装をあらためて、並べてみてみる。

ライブの様子を画像で見る。

明らかに、視覚的戦略が見事である

そこには、類まれな才能があったのは、疑いようがない。

やがて、彼女は先頭を走れなくなる

彼女自身が、予言していた。

私が売れなくなる日が来るとしたら、銀行が潰れるような時代が来たとき』

当時、銀行の倒産なんて想像ができなかった。

そのくらい、彼女の人気は、永遠だと思われた。

『YUMIN MUSEUM』展示品

同じ夢を持てた時代の終焉

戦後、日本の復興。

そして、東京オリンピックを挟んでの高度成長期。

土地の値段は下がらないという土地神話。

そう、そんな時代の最後の象徴が、YUMINだった。

バブル経済が弾けて、銀行の倒産が始まったのだ。

彼女の予言どおり、その人気には陰りが見え始める。

つまり、経済成長で、皆等しく幸せになれる夢を持てた時代が終わったのだ

『YUMIN MUSEUM』展示品

バラバラになった個の時代

今の時代を表現するとこういうことになるのかな。

それは、致し方のないこと。

悲しいのは、繁栄の時代を経験して、成熟の時代に向かわないこと。

お手軽な楽しみに満足して、皆好き勝手にバラバラになっていること。

だからといって、みんなを一つにしようなんて、変なイデオロギーが出てくるほうが怖いんだけど。

それだったら、バラバラのままでいい。

だけど、人はバラバラだと不安になるもの。

なにかに寄り添おうとする気持ちもわからないではないが。

お手軽なカルチャーや勇ましいイデオロギーに振り回されるのは、いかがなものか

それより、成熟した社会、成熟した生活

つまり、本当の幸せとは。

こんな空気が、出てくることを期待したいのだけど。

世の中は、残念ながら逆の方向に向かっているのが悲しい。

『YUMIN MUSEUM』公式サイト:https://yumingmuseum.jp/

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