新古今和歌集にも歌われ、月岡芳年の浮世絵でも描かれた「武蔵野」。その面影を求めて小春日和の日曜散歩してみました。
2月下旬の日曜日、小春日和でのどかな散歩
出発は、西武新宿線で小平へ、拝島線に入り萩山で乗り換えで西武多摩湖線で「武蔵大和」で下車します。
西武新宿線も先へ行くと、色々枝分かれして、それぞれ路線名があり少しわかりずらいですが。
武蔵野と言へば、古来から「原野」と「美しい月」のイメージ
武蔵野の壮大な原野を読んだ句、九条良経 新古今和歌集
「すくすゑは空もひとつの武蔵野に 草の原より出づる月かげ」
絵は月岡芳年作の「むさしのノ月」です。
月岡芳年は、幕末から明治に活躍した絵師です。
最後の浮世絵師と言われており、「無残絵」のジャンルで知られ、三島由紀夫や江戸川乱歩に絶賛されております。
「むさしのノ月」は「無残絵」とは趣の違う、月をテーマにした「月百姿」という連作の中の一つです。
池に自分の姿を映しおめかしする武蔵野の狐でしょうか。
ちょっとロマンティックですね。
多摩湖~八国山緑地へ
「武蔵大和」から駅の脇の遊歩道に従い、狭山公園につきます。
園内を散策しながら、多摩湖を目指します。
園内も日曜日のせいか、ノンビリ散歩をする人がちらほら。
ほどなく多摩湖に到着。
ここで、一休み。
のどかな時間をしばし楽しみます。
さあ、もうひと散策ということで。
「八国山緑地」を目指します。
30分位の距離でしょうか。
「八国山緑地」は「北山公園」に隣接してるので、「北山公園」の案内版を目印に進みます。
ほどなく、「八国山緑地」に到着。
緑地内を散策して、終着駅の「西武園」を目指します。
古くから歌われ、浮世絵にも描かれてきた「武蔵野」。
宅地開発が進んで、昔とは大きく違ってきているのでしょうが。
まだ、その片鱗といいますか、面影をたどることは出来ます。
気軽なお散歩コースとしていかがでしょうか。
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