原作が、重松清のベストセラー小説の映画化。鳴り物入りでの公開なんでしょうが、よくあるパターンの消化不良の駄作で終わってます。描こうとしたことが、映像になって説得力をもたない、空回りで終わってしまっています。
製作者には申し訳ありませんが、感じたことそのまま。
原作は、重松清のベストセラー小説。
読んでいないので、よくわかりませんが、きっと力作なんだろうな。
ただ、映画から想像してはきっと申し訳ないのだろうな。
そんな感想をもってしまう、映画のできは、お粗末。
日本映画の凋落を感じてしまうと言っては大げさですが、良いところが見つけられないとでも言いますか。
なんとかならないんですかねと思ってしまう出来。
親子三人の家族で、妻が亡くなり、幼い男の子と父親の物語。
少年の成長記であり、父親の愛情物語であったりなのですが。
どちらも、ありきたりで説得力がなく、凡庸な作品になってます。
父親の情愛が、ストーリーの中心
のはずなんですが。
主演者の大げさな演技、いや演技以前の役つくりと演技力の曖昧さ。
よって、父親像がはっきり見えてこない、ただ元気なだけ。
父親の子供に対する愛情の深さを題材にした日本映画の名作は、多々あるのでしょうが。
どれと比べても見劣りのする、ただ台本をなぞるだけのストーリー展開。
役者達の力量不足だけが目立つ作品になってます。
あえて、薬師丸ひろ子ぐらいかな、役者と感じたのは。
原作をいかしきれないもどかしさ。
たぶん、この映画を論評するとしたらそんなところでしょうか。
父と息子、もっと深いところの感情のぶつかり合いがあると思えるのですが。
それが、表現できてない。
父子二人となった家族を地域の人達が、温かく見守る設定も。
とってつけた台詞と演技で、なんか真実味がない。
ただ、大げさな演技と台詞と奥行きの感じない人物像とストーリー展開。
ああ、日本映画の凋落を感じてしまうのですが。
まあ、日本映画黄金時代にも駄作はあったでしょうから。
駄作と言うと、失礼ですから。
あえて、空回りで終わってしまった残念な作品とでもしておきましょう。
映画『とんび』公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/tonbi/
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