国立アーカイブス2020年度企画からの再映、今回の2作品を通して日本のターニングポイントについて考えざる負えない。年の瀬ということもあるのですが、やはり、今後の私達の進んで行く方向という事に思いをはせる。あまり明るい方向は考えにくのが悲しい。
2020年の企画からの再映 『侍』
年末の国立アーカイブスの企画上映も大詰め。https://www.nfaj.go.jp/wp-content/uploads/sites/5/2021/10/NFAJ2021no32.pdf
1965年製作『侍』三船敏郎主演。
江戸末期桜田門外の変に加わった浪人(三船)の数奇な運命を描いてます。
桜田門外の変は、1860年(安政7)江戸城桜田門外で水戸藩の脱藩者と薩摩藩士により引き起こされた、大老井伊直弼の暗殺事件です。
いわゆる、政権争いのクーデターといいますか。
これ以降、尊王攘夷、倒幕の流れが加速して行くことになります。
この事件が、その後の日本の流れの大きなターニングポイントになったわけです。
そういう意味では、今回再映された、『 ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐 』も大東亜戦争における日本の敗戦の、ターニングポイントであったわけです。https://himabu117.com/wp-admin/post.php?post=3645&action=edit
そう、歴史上は後から考えると、ああ、あの時のあの事件はその後の流れの大きなターニングポイントだったという事が、ままあります。
2021年が終わろうとする今、日本のターニングポイントは?
やはり、2020年から始まった、コロナでしょうか。
上の2作品を見ると、そんな思いを抱いてしまいます。
コロナは、私達の生活になにをもたらしたのか。
その生活様式の変化だけではないと思うのですが。
以前より叫ばれていた、格差社会がより鮮明になってきたのではないでしょうか。
小泉改革から始まった、雇用の改革。
いわゆる非正規労働の拡大。
その後、民主党政権を経て、東日本大震災を経験した日本。
その間に、少しづつ拡大してきた非正規労働。
いま、コロナ禍で、非正規労働が生み出す、格差社会が、はっきりと目に見える時代になったのでは。
持つ者と、持たざる者。
この残酷さが、あらわになった時代。
持つ者も、いつ持たざる者に転落するかもしれない恐怖におびえる社会。
元気なふりをして、その実本音は、そんなところではないでしょうか。
後の時代に、コロナと言うのが、日本の大きなターニングとして語られる気がしてならないのですが。
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