映画『SKINスキン』白人至上主義の過激な集団から見たアメリカ

映画『SKINスキン』のチラシポスター映画館

トランプ政権はなぜ誕生したか

この作品をみると、何となくそれがわかる様なきがしてくるのですが。

前オバマ政権に対する揺り戻しという感がするのです

白人至上主義という過激な言動をもつグループほどではないにしろ、白人保守派の人々の無意識化にある感情を先鋭化させたのが、このグループの主張のような気がするのですが。

近年黒人の生活レベルは向上し。

それと相対するように白人の生活レベルは低下したとも言われております。

そして、それとともにアメリカ社会では中流と言われる層が消滅したとも言われております。

つまり、高卒でもフォードに勤め家が持てて、定年まで勤め上げれば、豊かな老後が送れるという時代は、終わってしまったのです

そんな、白人中流層の不満の代弁者としてのトランプ

そんな構造が浮かんできます。

自らの問題を他者に向けることで解決しようとする

雇用が、少なくなったのは移民のせい、黒人のせい、不法労働者のせい。

確かに、そんな要素もあるにはあると思うのですが。

嫌な仕事はしたくない、楽して稼ぎたい、自らの問題には向き合いたくない、そんな本音も見え隠れしてきます。

日米自動車摩擦をご存じの方もおありかと思いますが。

1970年代から繰り返されていることですが。

日本の燃費のいい小型車が米国で人気となり、その分アメリカの自動車が売れなくなり、従業員の解雇やリストラがおこなわれる。

その度に、デトロイトなど自動車産業集積地で、日本車をハンマーでたたき壊すパフォーマンスが繰り返し行われます。

問題は、消費者がもとめる車を作らない企業にあると思うのですが。

そこには、矛先は向かない。

叩きやすい方に向かう、世の常ですね。

自らの問題には、目を向けたくはないもの。

そして、トランプ政権の現在でも、この問題は。日米の貿易問題のカードとして使われております。

拡大化する、白人社会の底辺

いわゆるプアホワイトと言われる人たちですが、この広まりが今回のような作品の底辺にはあります。

白人のかつて中流層と言われた人たちが、簡単に下流層になってしまう現実。

自動車産業の地盤沈下、当てにしていた年金による夢のような老後生活は、年金制度そのものが、企業年金で成り立つアメリカでは、企業の業績悪化とともにもろくも崩れ去ってしまいました。

そして、単純作業や人のやりたがらない仕事の多くは移民や不法就労者に奪われる現状。

一気に下流へと流され、プアホワイトが多く生まれたわけです。

そんな底辺に流されたことも確かに情状する点もありますが。

その不満が、自らの問題は別にしてという展開はいかがなものでしょうか。

白人至上主義グループの実態。

映画『SKINスキン』のレビュー、写真

本作は、実話に基づいて作られております。

白人社会の不満の集積地とも言うべきグループの実態をとくとご覧あれ。

そこには、現代アメリカ社会の抱える問題が見て取れます。

そして、グループの実態とは。

そこに一度加わった者が抜け出すことの困難さ。

どうか、その現実を作品を通して感じてください。

現代アメリカの一つの側面が見えてきます。

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