映画『ピッグ』老人と豚の物語、どう考えても大げさなお話に仕立てている様に思えてならないのですが、それでもオバマさんの高い評価、もう一度見直したほうがいいのかな。ただ問題は、眠気に負けずにラストまでたどりつけるかどうかなのですが。
まず、トリュフというのが馴染みないよ
森で暮らす老人と豚の物語なんですが。
豚は、トリュフを探す名人、いや名豚。
その豚が、強奪されて、それを取り戻す老人の活劇。
どう考えても、コメディーなんですが。
大真面目にお話は進んでゆきます。
まず、トリュフが、日本人に馴染みないですね。
松茸のような感覚でしょうか。
いや、映画をみるとそれ以上のようで。
なにせ、トリュフシンジケートなる、闇の組織も匂わせて。
本当ですかなんて思ってしまいます。
別に食べなくてもいいじゃないぐらいにしか、食に対してあまり欲求がないもので。
なぜそこまで執着するのか、これがわからない時点で、作品とは距離が出来てしまいます。
いきすぎた美食に対するアンチテーゼでしょうか。
それなら、この作品もそれなりに評価できるのですが。
グルメ、グルメに走る風潮は、日本だけのことではないのでしょうか。
土井善晴さんが最近よく主張する、一汁一菜が浮かびます。
グルメブームとはちょっと違うのですが。
主婦が、おかずをいくつもつくらなくてはと言う呪縛から解かれる事を主張してると。
一汁一菜でも、立派な食事になることを教えてくれてます。
そう、旬だからと言って、トリュフに目の色を変える愚かしさを。
それと、付加価値といいますか、必要のない装飾的料理名。
食の基本からかけ離れたグルメを大きく批判してるのが、この作品の主題でしょか。
それはまさに、見栄と名誉と虚飾にこだわる人生を批判しているかの様に。
オバマさんが評価するのは、そのあたりなのかな。
でも、大げさなキャッチコピーと大げさな演技のあとに残るのは。
豚と老人の物語。
そんな、大げさなお話ではないように感じたのは、私だけでしょうか。
映画『ピッグ』公式サイト:https://pig-movie.jp/




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