『地獄の警備員』 新宿k’sシネマにてデジタルリマスター版上映

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『地獄の警備員』約30年前に作られた、黒沢清監督のJホラーの傑作と言われている作品です。現代の目で見るとそこには、時代の変節というものを感じざる負えないですね。しかし、過去と向き合うことは、未来が見えてくるということでもあると思うのですが。

1992年黒沢清監督の隠れた傑作

との触れ込みで、29年ぶりにデジタルリマスター版にて再上映されました。

黒沢清×松重豊 Jホラーの傑作と言われている作品です。

いわゆる、サイコパス(反社会性パーソナリティ障害)が引き起こす、大量殺人を描いているのですが。

サイコキラーのお話でね。

今では、そんな事件もまた映画作品もわんさかあるのので珍しいとも思わないのですが。

1990年代初頭となると、かなり不気味な作品だったでしょうね。

人格障害という診断基準

これが、精神科で治療の対象となり始めたのが、このころですがら。

それまでは、人格障害なる言葉すらなかった時代で。

そんな人達を、神経症でもないうつ病でもない、そんな概念しかありませんでした。

ですから、当時この作品をご覧になった方達はさぞ不気味だったとおもうのですが。

いわゆるパーソナリティ(人格)におおきなゆがみひずみのある人間が引き起こす凶悪事件。

今では、枚挙にいとまがないですね。

社会は、凶悪犯がふえて住みずらくなったのでしょうか。

決してそうではないと、筆者は考えております。

ただ、その人が生きてきた時代を通して、今が見れるかということで考えてみると、現代は必要のない忙しさにあふれていると思うのですが。

ですから、今ある現状しか知らない世代には当たり前だと思えても、年寄の私には、それは、おかしいと思うわけで。

ですから、今の時代、忙しすぎるな、電子機器に振り回されているな、と思い描くわけです。

若い人達は、それがないから、電子機器に囲まれたストレスフルな生活を不幸だとも思わないし。

しかし、彼らは、彼らで経験と知識を積み上げていけばいいことであって。

ただ、みんながやっているから正しいとはかぎらない、自分の目をもって判断していただきたいと思います。

古典、古いものにこれからのヒントがある。

『地獄の警備員』が作られてから、約30年そこには、時代の変化や我々の認識の変化を見て取れるわけで。

つまり、私たちは、何処からきて何処へ行こうとしているのかが、見えてくると。

30年そこそこで古典というのは、おこがましいですが。

過去の作品を振り返ることで、これからの行く先が見えてくるのでは。

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