300年の歴史を誇る江戸あやつり人形の劇団「結城座」、以前から一度見たいと思っていたのですが、思いもよらず稽古場が私の住んでいるところからさほど遠くもなく、リーディングの会ということで、格安で拝見することができました。楽しみがまた一つ増えました。
正確には、新作リーディング公演 宇野信夫作『霙(みぞれ)』
リーディングということですが、舞台はしつらえてあり、人形も登場します。
江戸糸あやつり人形「結城座」の歴史
その起源は古く江戸時代までさかのぼります。
江戸時代前期頃に結城孫三郎(初代)が江戸葺屋町(現在の東京都中央区日本橋人形町付近)に創設した劇場。説経浄瑠璃が演目だった[1]がこれが衰退すると義太夫節の人形浄瑠璃を演じるなどした[2]。その後は移転を繰り返し幕末まで続いた[3]。明治になり、結城孫三郎(9代)が、これまでの演目に加え、糸あやつり、新派劇を演ずる劇団として組織し[1]、結城孫三郎(10代)が東京都武蔵野市吉祥寺に再興した[3]。2009年に公益財団法人となり公益財団法人江戸糸あやつり人形結城座として存続している[4]。
ウイキペディアより
とまあざっとこんな感じなのですが。
300年以上の歴史ということになるのでしょうか。
江戸時代前期より受け継がれて入る、人形劇。
そこには、江戸の趣が感じられるのではと期待して、「結城座」へ。
公演場所は、本拠地の稽古場ということで。
西武新宿線小平駅より、銀河バスに乗り「中央大学」附属中学・高等学校前で下車。
そこからほどなく到着します。
一見普通の民家の感じで注意していないと、通り過ぎてしまいそうです。
玄関をくぐると、稽古場入口までのアプローチ。
入口で受け付けを済ませると、稽古場兼観客席へ。
画像は、最初にあげたかなり広い稽古場です。
観客は、コロナ禍ということもあり20人ほどに制限していたようです。
そのぶん舞台と観客席の距離が短く、人形の細やかな動きが伝わってきます。
出し物は、古典に限らず、多岐にわたるようですが。
やはり中心は、古典と戦前の作品でしょうか。
古き良き時代の日本の息使いが伝わってきます。
過去を美化するわけではありませんが。
人間が人間でいられた、そんな瞬間を垣間見ることができます。
人形の一つ一つの細かい動作に引き込まれ、つい人形が生きているものかの錯覚を感じる、不思議な空間です。
国の更なる援助が望まれます。
これだけの伝統文化ですから、後世にしっかり伝えてもらいたいものです。
そのためには、個人の力だけでは、限界があるでしょう。
国の更なる援助が望まれるところです。
昨今の情勢で活動は、少々停滞気味だったとのことですが。
これから、公演数を増やし精力的に活動されるとのこと。
期待したいですね。
本公演は、それなりの入場料になりますが、稽古場でのリーディング会や試演会は格安で、見ることができます。
まずは一度、足を運んでください。
結城座ホームページhttps://youkiza.jp/
おまけ
公演の余韻にひたりながら、都立小金井公園を通り、西武新宿線「花小金井」駅まで散歩しました。
所要時間約1時間。
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