10月の中席を国立演芸場で楽しみました。しかし、コロナの影響は如何ともしがたく、このご時世で華やかさを求めるのが不謹慎かもしれませんが、華やかさのない落語というのも味気のないもので。今しばらくの辛抱といったところでしょうか。
寄席ではない国立演芸場
あくまでも国立の演芸場でおもに落語が中心。
上席10日、中席10日の月20日間の興行があります。
その時で、落語芸術協会であったり、落語協会であったり。
私としては、料金が安いのと清潔感があるのでたまに利用するのですが。
東京の寄席が汚いとはいいませんが。
中には、建物も老朽化して、決して心地よいとはいえない所もあるのは事実で。
そこが、寄席らしいと言えばそうなのですが。
まあ戦前の寄席は、こんな雰囲気ですから。
そこから比べると現在の国立演芸場は別世界。
寄席と言う楽しさ
何と言っても、寄席は生き物とでもいいますか。
出演者は決まってますが、変更は当たり前。
それぞれの演者が何を話すかは、本人が来てから、他の人が何を話したかを見てから決める。
その日の客の入り具合、客の反応を見ながら何を話すかを決めるわけで。
つまり、ライブ感があるんですが。
国立演芸場となると演者の人数もすくなく、二時間半位でしょか。
と言った具合で。
寄席ですと昼夜入れ替えなしのところが多いので。
その気になれば、何時間でも聴いていられる楽しさがあります。
コロナ禍ではやはりライブはきついよね
当日も30人ほどの観客で寂しいでしたね。
こんな立派なホールですからなおさら。
出演していた噺家さんの話では、2,3人の時もあったとのことで。
それに比べると今日はまだ多いなんておっしゃってましたが。
何と言っても、ライブは、観客と演者の共同作業とでもいいますか。
観てる人が多ければ多い程、演者も乗ってくるわけでして。
そういう意味では、現状はかなり厳しいですね。
手軽な料金で、悪くないのですが。
国立演芸場は、寄席と少し雰囲気が違うとでもいいますか。
演者が、真面目に演ずる。
あまり脱線しない。
下世話な話はほとんどない。
まあ、落語ですから多少脇道にそれて欲しいのですが。
それが、ほとんどないのが国立演芸場。
そのあたりは割り切って、手軽な料金で落語の雰囲気を楽しむ。
そんな場でいいのでは。
一日も早く、かつての賑わいが戻ってほしいですね。
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