『体感!日本の伝統芸能』結構期待して上野の森まで出かけたのですが、展示物はこれだけですかと言うのが、本音。なんか、プログラムだけ見せられて、ハイおしまいと言われているような、物足りない展示会となってます。国立博物館の展覧会なんですけどね。
入場料00は、内容からして高い
これが私の感想です。
上野の東京国立博物館 表慶館にて1/7~3/13まで開催されております。
まず入場すると、歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、組曲と5つのコーナーより成り立っております。
まずは、歌舞伎コーナーから。
原寸大では、ありませんが、歌舞伎の舞台が再現されております。
圧倒的に展示物が、少ないですね。
体感とある様に、出来るだけ本物の舞台の再現に力を注いでいる感じ。
まあ、それならそれでいいのでしょうが。
続いて文楽コーナーへ。
こちらの舞台は、ほぼ原寸大。
映像と相まって、ライブ感はあります。
文楽の魅力は、物語に入り込むにしたがって、人形が生きている様に見えてしまう。
さすがに、展示物では、そこまではのめり込めないですが。
元禄時代、近松門左衛門によって、最高潮に達した文楽人気。
やがて、その座を歌舞伎に奪われて行くのですが。
そんな流れは、展示会ではまったく触れられていません。
あくまでも、現物あるいは現物に近いものを体感してもらうのが、主眼なのでしょうが。
物足りなさは、否めません。
貴族の文化としての能、組踊、雅楽。
文楽と歌舞伎は伝統芸能であることは、異議なしですが。
能、組踊、雅楽となると宮廷文化の部類に入るのではと。
大きいくくりでは、伝統芸能ですが。
ほぼ、一般庶民とは、ほぼ無縁の貴族の文化の世界。
能の舞台が、再現されております。
実写の映像でも流してもらえれば、もう少し実感がわくと思うのですが。
雅楽のコーナーとなると、皆目わからないという感じでしょうか。
宮内庁で、現在も上演されておりますが。
我々庶民が、その舞台に触れることは、まずないです。
興味があれば、宮内庁の公開に問い合わせるか、国立劇場の公演という事になります。
組踊となるとさらに、現在見ようと思ったら、沖縄の国立劇場まで行かないと。
まれに、東京公演があるみたいですが。
組踊と能との関連性について、興味はあるのですが。
そのあたりは、あまり説明がないのが、残念。
というわけで、どれも掘り下げ不足感が。
それぞれの芸能が、どのように関連しながらどのように伝統芸能として発展したのか良く解らない展示会となってしまってます。
まあ、『体感!』とあるように、実物に近い物に触れてもらうのが、展示会の主眼だとは思うのですが。
このスペースで、この程度の展示物でそこまでは無理かな。
まあ、本気で展示しようと思ったら、この五つの芸能でとんでもない量の展示物になると思うのですが。
『体感!』入門編と考えれば、いいのでしょうが。
となると、この入場料は、他の常設展を見ることが出来るとしても。
高いでしょうね。
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