国立劇場歌舞伎公園12月 ドラマティックか痛快作品かいい演目です。

国立劇場歌舞伎公演12月チラシポスター歌舞伎・お芝居の世界

国立劇場歌舞伎公演12月は、二部制の最後の公演になりそうです。手ごろな値段でお芝居が楽しめる二部制ともさよならは寂しいのですが。今月は、河竹黙阿弥(河竹黙阿弥)作の世話物が2本並びました。分かり易い筋立てセリフで歌舞伎の魅力に触れてください。

第一部『三人吉三巴白浪』(さんにんきちざともえのしらなみ)

月も朧(おぼろ)に白魚の・・・」の名台詞でお馴染みの、お嬢吉三(お嬢吉三)、お坊吉三(おぼうきちざ)、和尚吉三(おしょうきちざ)三人の白浪(しらなみ=盗賊)が暴れまわる作品です。

因果応報(いんがおうほう)がテーマと言える作品であり。同性愛あり、近親相姦ありの世紀末の退廃的ムードたぷりのドラマチックな作品です。

ラストの雪降る火の見櫓で繰り広げられる、美しい劇的ラストシーンが印象的な、作者河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)ワールドを堪能してください。

第二部『天衣粉上野初花(くもにまごううえののはつはな)』 ー河内山ー(こうちやま)

こちらは、うってかわって歌舞伎版痛快時代劇とでもいいましょうか。

主人公の河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)は、将軍家の御数寄屋坊主、悪事で名を馳せた宗俊が活躍する様を描いてます。

歌舞伎の世界で、悪人が主人公となる数少ない作品です。

とりもなおさず、江戸幕府が勧善懲悪、悪がはびこる作品の上演を許可しなかったためですが。

まあ、幕末から明治にかけての作品ですから、ある程度規制は緩くなったのは確かですが。

どちらかというと、悪がはびこる作品というよりも、毒を以て毒を制すがごとく、悪同士のだまし合いのようなところに、痛快さがあるのですが。

この他第二部は、『鶴亀』『雪の石橋』長唄囃子連中の踊り二題が舞台に花を添えます。

作者河竹黙阿弥について

一部三人吉三巴白浪』(さんにんきちざともえのしらなみ)、二部『天衣粉上野初花(くもにまごううえののはつはな)』共に、作者は河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)です。

黙阿弥は江戸時代幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎狂言作者です。

河竹黙阿弥

彼が得意としたものは、いわゆる世話物(せわもの)という、町人を題材とした出し物で。

極付幡随院長兵衛(きわめつけばんずいんちょうべえ)』、『梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)https://himabu117.com/archives/769』などがあります。

演題からは、芝居の内容が良く解りませんが、当時としてはそれが粋だったようです。

そんな、彼の代表作とも言える二本が12月公演に並びました。

分かり易いお芝居ですし、お馴染みの台詞なども出てきて、歌舞伎入門編としては最適です。

また、黙阿弥の作品の特徴として、幕末から明治と生きた彼の江戸時代に対する郷愁が色濃く作品に反映されております。

その意味でも江戸情緒たっぷりの作品を堪能されることをお勧めいたします。

また、1月の国立劇場歌舞伎公演から、以前の通し狂言での一部制に戻るようで、上演時間も長くなり当然入場料も上がります。

気軽に、歌舞伎を楽しみたい方、または初めて歌舞伎に触れてみたいかたには、12月公演がお勧めかと思います。

決して明るい時代ではありませんが。

せめて、舞台の上だけでも、ドラマチックであったり、痛快であったり。

そのときだけでも、現実を離れてはいかがでしょうか。

まだ、先の読めない時代ではありますが。

来年こそは、好展開を願って、舞台に酔ってみるのもよいのでは。

国立劇場の詳しい案内をブログにしてますので、こちらもよろしくお願いいたします。https://himabu117.com/archives/1966

また、お勧めの座席の案内はこちらのブログを参照していただけると嬉しいのですが。https://himabu117.com/archives/1740

国立劇場歌舞伎公演12月の公式サイトは、こちらになります。https://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2020/21210.html?lan=j

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