映画『カード・カウンターポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ コンビの登場となるとどうしても『タクシードライバー』を連想して期待を膨らませてしまう。しかし、時代は変わったと痛感してしまう、そうアナログの時代からデジダルの時代。
名匠のコンビで嫌が大にも期待が
ということで、映画館の座席のシートに収まったのですが。
名匠コンビの作品にしては、観客が少ないな。
そういえば、マイナーな映画館だし、その上上映回数も少ない。
嫌な予感を抱えつつ幕が上がったのですが。
案の定、途中でうつらうつらと。
しっかりとセリフを聞かないと後々話が見えてこなくなると、目をこすりこすり。
なんとか、話の筋は切れることなく終えたのですが。
期待ほどには、緊張感のある作品ではなかったな。
そうだよな、『タクシードライバー』って1976年の作品だもんな。
![漁師](https://i0.wp.com/himabu117.com/wp-content/uploads/2023/06/fisherman-2739115_640-2.jpg?resize=600%2C153&ssl=1)
時代に緊張感がなくなったのかな
洋の東西を問わず、時代が軽くなったよな。
『タクシー・ドライバー』はベトナム戦争帰りの主人公。
戦場で心の均衡の崩れた役をロバート・デ・ニーロ。
時代にハマっていた。
長引く戦争と厭世観、米国初めての敗戦。
今の時代が、決して平和な穏やかな時代とは言えないけど。
登場人物が、迫力ないよね。
アメリカンコミックからそのまま出てきたような、トランプが大統領になる時代だし。
SNSの発達が、人々の思考力を衰えさせたし、考えるより先に視覚で印象つけられてしまう。
『カード・カウンター』の贖罪
主人公の贖罪が、今ひとつピンとこない。
アメリカのアフガン戦争の捕虜収容所の出来事。
この点からして、私達には他人事に感じてしまう。
非人道的な出来事だとは思うんだけど。
イスラム教徒とキリスト教徒の戦いとも取れるわけで。
となると、エルサレム奪還の十字軍あるいは、それ以前まで遡る話で。
日本という、いわゆる極東に住んでいると今ひとつピンとこない。
映画の作風は、今という時代には合わなくなったということも言えるのかな。
軽く、展開も早く。
ともすれば、コミック調もあり。
そんな、軽ちゃーな時代になってしまいました。
映画『カード・カウンター』公式サイト:https://transformer.co.jp/m/cardcounter/#
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