2025年まで改装の為休館中の東京墨田区にある江戸東京博物館、江戸文化から続く町東京、そこから今に至るまでの変化を視覚的に体感することができる博物館がどう変わるか楽しみですね。
庶民の目線で見た江戸東京
平成5年に開館した、東京都墨田区の江戸東京博物館は一言でいえば、庶民の目線から見た江戸東京がコンセプトだといえます。
展示物は、江戸時代の庶民の生活を忠実に再現したものが大半です。
それは正に文化の担い手として、時代のなかにその比重を増した庶民が主人公の江戸時代を中心に、展示物がこうせいされています。
それも、下町を中心とした町の人々の生活が、展示物に忠実に再現されていて、見ていて飽きません。
文化の担い手として庶民がその中心となった江戸時代ですが、長い日本の歴史の中で、ごくごく最近のことだといえます。
江戸時代以降の展示物もありますが、量的には圧倒的に江戸時代が中心です。
外国人の見学者も本当に多く、江戸時代をあれだけリアルに再現されると、その人気もわかるような気がします。
まさに、庶民の息ずかいが聞こえてきそうな展示物にあふれてます。
おおらかに歌い上げる庶民の文化
遊郭あり、芝居あり、浮世絵あり、その豊かな生活感に圧倒されます。
外国の方には、さぞやエキゾチックに映ることでしょう。
私たちの今ある姿の根源はどこにあるのか、そんなことを考えさせてくれます。
しかし、ここは難しいことはかんがえず、江戸時代にタイムスリップして大いに楽しみましょう。
江戸時代のトイレ事情
そんな中で私の目を引いたのは、江戸時代のトイレ事情です。
トイレ、当時は厠(かわや)と呼ばれていました。
ちゃんと小便器もあったんですね。
当然、水洗厠なんてありませんから、貯めた汚物は、肥料として再利用していたわけで。
それを運ぶ桶ですが、30キロ近くあるので結構重いです。
お食事中の方はごめんなさい。
ってなわけで、一度足を運んでください
とにかく展示物に生活感があります。
ただ惜しいとおもうのは、展示物が昭和で終わってることです。
まあ開館が平成5年ですから、いわゆるバブル崩壊直後ですので、そこまでで終わってしまってるのが残念と言えば、残念です。
また、江戸東京博物館というネーミングから想像する東京の広い領域のの展示かというと、けっしてそうではなくて、下町といわれる東東京が主な舞台ともいえます。
それは江戸時代という庶民文化が花開いた下町が主人公であることから、いたしかたないことなのかもしれません。
東京という都市は、明治時代を過ぎ、関東大震災、東京大空襲をへて、焼け野原となった下町から西へ西へと拡大してゆきます。
その辺の様子を見せるのは、この博物館の目的ではなさそうです。
あくまでも、江戸時代という特異な時代から始まる庶民の営みを視覚的に見せるのが目的の様です。
そうであるなら、バブル崩壊後の私たちの生活の変化も展示物で表現できそうですね。
私たちが何処からきて、何処へ行こうとしてるのか、そんなことを考えさせてくれるようなってくれるといいのですが。
改装後に期待
江戸東京博物館公式サイト:https://www.edo-tokyo-museum.or.jp/
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