復活した、早稲田松竹でロメロ作をまず堪能
コロナ騒動から、復活した、早稲田松竹でジョージ・A・ロメロの『ゾンビ』を見ました。
1979年日本公開のこの作品を初めて見た時の衝撃は凄かったです。
一度死んだ者が生き返るという発想が怖かったですね。
そして、感染症のごとくゾンビに襲われて噛まれると噛まれた人もゾンビになる。
私なんぞ、なんど夢でうなされたことか。
なんか、昨今のコロナ騒動を連想させるのですが。
その発想が、斬新でした。
ゾンビはブードゥー教からヒントを得ているのですが、死者が蘇るというのは、キリスト教的とも言えますね。
死者が蘇る発端となったのが、惑星からの光線の影響というのが、何ともB級な発想ですが、そこがまた荒唐無稽といえるのがB級のまた魅力。
しかし、死者が蘇るというと、日本のように火葬の国では存在しないか、あるいは数は少ないかなどとB級の想像をたくましくさせてくれます。
ゾンビ作品の出発点
さかのぼると1930年代からあるようですが、やはり代表格は、同じジョージ・A・ロメロの1968年作『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』ではないでしょうか。
死者が蘇るというのは、やはり西洋的というか、キリスト教的影響が強い気がするのですが。
日本だと、やはり死んだ者の魂が霊となって、この世に現れるパターンが多いですね。
有名なのが、鶴屋南北の『東海道四谷怪談』でしょうか。
この世に恨みをもったものが、霊の形を借りてこの世に現れるというパターンがほとんどですね。
この洋の東西の違いは面白いのですが。
ゾンビからどこまで逃げ切れるか
作品では、とにかく逃げて逃げてという行動が繰り返されます。
ゾンビに対抗できる、ワクチンや、薬品の開発と言う話は出てこないですね。
それが出来てしまったら、その後の作品は生まれなくなりますが。
そこで、現在のゾンビともいうべきコロナの存在ですが。
逃げて逃げてと言うわけにはゆかないのですが。
いまだ、その解決の糸口は見えてこないのが現状です。
しかし、解決策が見つかるまで、不自由を感じながらもやってゆくしかないですね。
また、その解決策が見つかると新たなゾンビが現れてとなるのでしょうか。
映画の世界だけの話であればよいのですが、そうもいかない現状で。
くれぐれも用心して、日々の生活を送りましょう。
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