1960年代席巻した米国のインディーズレーベル
いま9/18から公開の『メイキング・オブ・モータウン』(http://makingofmotown.com/)を見るとそのすごさをあらためて感じてしまいます。
1959年デトロイトで産声を上げたそのレーベルはまたたくまにヒットチャートを席巻してゆきます。
そのなぜかは、この映画を見ると納得なのですが。
そこには、それまでにはなかった斬新なスタイル、マネージメント、緻密な計算があったことが分かります。
英国からはビートルズ、アメリカからはモータウンそんな図式でしょうか。
私が洋楽に目覚めるのが1970年代そのころは、アメリカンロックの全盛時代で、イーグルスやシカゴをよく聞いたものです。
モータウンいわゆる黒人シンガーによるポップスは、ソウルミュージックが入門だったような気がします。
それより以前の1960年代のモータウンのアーティストの映像が多く作品には出てきます。
今でも、Youtubeで見ることの出来る映像から、貴重な映像まで。
今回の作品が貴重なのは、創始者のベリー・ゴーディー・ジュニアや多くのアーティストの当時を振り返った話が聞きどころです。
あらためてモータウンの凄さを味わえる作品となっております。
スターとして最前線にいることの難しさ。
作品を見るとつくづくそう思います。
寵児ともてはやされても、そこに居続けることは不可能だと感じてしまいます。
自分にとってのモータウンと言えば、スプリームス、スティービーワンダーそしてマイケルジャクソン(ジャクソン5)でしょうか。
歌手として、ヒットチャートに上っていられるのは、長い人生に比べたらそんなに長い間ではないですね。
スター歌手として常に新し時代の楽曲を提供できるのは、僅かの間。
しかし、その僅かの間の輝きがモータウンは如何にすごかったのか、改めて感じてしまいます。
改めて感じるマイケル・ジャクソン
モータウン時代はジャクソン5としてデビューし瞬く間にスターにのし上がったマイケル・ジャクソン。
1969年ジャクソン5としてデビュー、1975年にエピック・レコードに移籍ジャクソンズに改名。
そして、移籍後2作目のソロアルバムがあのモンスターアルバム『スリラー』
モータウン時代の話ではないので本作品には出てきませんが。
やはり、この人の存在は、別格。
移籍後の活躍がそれ以前よりさらにパワーアップしてるので、モータウン時代はデビュー当時のジャクソン5しか出てこないのですが。
その才能が、如何に抜き出ていたかは、今回の映画でも改めて感じさせてくれます。
2009年に薬物中毒でなくなるまで、ポップチャートの最前線に居続けようとした姿勢。
そして、少年に対する性的虐待疑惑。
どこか、大人になりきれない大人の悲劇とでも言ったらいいのでしょうか。
若くして、少年期ですでにスターとなりその後もその場に止まることに固執した人生。
老いを受け入れられない異常さ、未熟な性意識。
モータウン時代のあの輝きが抜けているだけに、改めて考えさせられます。
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