台湾映画傑作選『牯嶺街(クーリンチエ)少年殺人事件』なぜ少年は?

映画『牯嶺街(クーリンチエ)少年殺人事件』のチラシポスター映画館

実際の牯嶺街(クーリンチエ)少年殺人事件

1961年に台湾は台北市で実際に起きた事件です。

その概要は。

1961年6月15日夜10時,台北市の南海路にある警察に通行人からの通報があり警官が牯嶺街に駆けつけると、一人のボーイスカウト風の制服を着た女子学生が殺されているのを発見しました。現場はアメリカの新聞社が近くにあったので、最近政治的事件が多いこともあって、警察は緊張して素早く警官を現場に派遣したのでした。警官はそこで女学生の遺体を抱いている一人の少年を発見しました。警官が車を呼んで台湾大学病院に送りましたが、診断した医師は「既に絶命している」と告げました。

少年は声を立てずに泣いていたので警官は彼女との関係を尋ねたところ「彼女のいとこである。婚約者といってもいい」と答えました。警官は不審に思い彼に手錠をかけて警察署に連行しました。
取り調べの結果、死亡したのは建国中学の二年甲組の女子学生L(15才、山東人)であり、少年は同じく丙組を退学になったM(16才、浙江人)であることが分かりました。(引用http://china-avenue.inf/)

実際には、少年が少女を殺害するのですが、その理由は、少女が他の男性に心変わりしたのが原因でしょうか。

この事件や映画の詳細は、中国馬路ブログhttp://china-avenue.info/)もご覧になることをお勧めします。

新宿K´sシネマ台湾映画傑作選で見る『牯嶺街(クーリンチエ)少年殺人事件』

映画『牯嶺街(クーリンチエ)少年殺人事件』のチラシポスター

9/19から新宿K´sシネマにて開催中の台湾映画傑作選http://www.ks-cinema.com/movie/taiwan2020/)にて鑑賞いたしました。

上映時間3時間56分、監督エドワード・ヤンの傑作といわれております。

実際に起きた事件をもとに描かれた作品です。

この作品を見るには、いくつか台湾ついてというか、映画の当時の時代背景を理解しておいたほうがいいですね。

台湾には外省人と本省人とに分かれます。

本省人とは、元から台湾に住んでいた人で、原住民と広東省や福建省からの移民たちとが数百年にわたり融合してできた人たちです。

外省人とは、1945年に日本が降伏したあと台湾に渡ってきた国民党とそれに同行してきた移民たちのことを言います。

国民党が中国共産党との内戦に敗れ、台湾に百万人以上の中国人が外省人として台湾に渡り、内省人を迫害、職を奪ってゆきます。

しかしやがて外省人同士も中国共産党とのつながりを互いに探りあり、いわゆる白色テロと呼ばれる形で、検察を受けることになります。

つまり、誰が敵で誰が味方か、密告があり社会不安が増大した時代です。

子供達の間でも、徒党を組むことで不安から自らを守ろうとした時代です。

そんな中で起きた『牯嶺街(クーリンチエ)少年殺人事件』

思春期の少年の行き場のないせつなさを時代背景の中で描いております

ネットで見ることの出来る『牯嶺街(クーリンチエ)少年殺人事件』

長編ですから、なかなか劇場で見ることは難しいですし、今回の上映も数回ですので、なかなか時間を作るのも難しいかと。

長い間、権利の複雑さからDVD化されなかったのですが、いまではネット配信で見ることが出来ます

『牯嶺街(クーリンチエ)少年殺人事件』を配信しているサービスの一覧はhttps://doga.hikakujoho.com/library/00176177.htmlで詳しく解説してます。

わたしの感想では、お正月とか普段と違った時間の流れの中での鑑賞をお勧めします

忙しい日常のなかでは、中々この大作とじっくり向き合えるのは難しいのではないかと。

その位、どっぷりつかっても価値ある作品だと思います。

コメント