再開となった国立劇場歌舞伎公演10月にまいりました。今回は贔屓の松本幸四郎の出る第一部の観劇です。コロナ禍ということもあり手探り感は否めなく、それが歌舞伎の華やかさと相容れないのが寂しいところですが、しばらくは、様子をみながらでしょうか。
再開なった国立劇場歌舞伎公演10月に行きました。
長かった自粛期間、国立劇場もやっと公演を再開し10月公演に出かけてみました。
今回観劇したのは、ご贔屓の松本幸四郎の出る第一部、休憩時間も入れて約3時間と長さも手頃。
歌舞伎見物も一年ぶりになってしまいました。
国立劇場は歌舞伎専門の小屋だとは思うのですが、イマイチその舞台の作りには不満があるのですが、なかなか華やかなロビーの作りはいいですね。
そして、当日の私の席、3等席10列16番から見た舞台の様子です。
この扇形に広がった客席が、なんとも歌舞伎の世界にあわないのですが。
やはり歌舞伎小屋は箱型ですね、そのほうが歌舞伎の劇的空間にマッチするのですが。
ひらかな盛衰記〜源太勘当
源平の合戦を主題に、恋に生きる男女を描く物語です。
お話は、長くなるので歌舞伎演目案http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/1767
にくわしくわかりやすく解説されておりますので、そちらを参考にされて下さい。
源太役の中村梅玉がいいですね、この人中村福助の時代から拝見させて頂いておりますが、気品が漂う役者さんで、役にあってますね。
全体的には、可もなく不可もなしと言ったところでしょうか。
まあ、歌舞伎再開の手慣らしと言った感じです。
幸 希 芝 居 遊(さちねがうしばいごっこ) 作鈴木英一
この常磐津の調べに乗せた新作舞踊劇が中々出色の作品に仕上がって、楽しめます。
コロナで芝居の出来ない役者さんの舞台裏を描いた舞踊劇で、歌舞伎名作の名場面をちりばめております。
なかなか時事的な事を歌舞伎に取り入れるのは難しく、歌舞伎の雰囲気を壊してしまう事があるのですが。
上手く、取り入れた出来に仕上がっております。
公演を通して
やはりコロナ禍という事なのでしょう、上演方法を手探りしてる感は否めません。
仕方がないのでしょが、歌舞伎の華やかさを出そうとすると一度に舞台に大勢の役者が出てくるので、そのような出し物はしばらくはできないのでしょう。
また、花道の演出も抑え気味ですね。
どちらも、コロナ感染の危険性を減らす工夫だと思うのですが。
歌舞伎の大きな魅力でもあるので残念です。
しばらくは、出演者の少ない作品中心となるのも致し方ないのでしょうか。
あと、何と言っても掛け声か禁止なのが痛いですね。
歌舞伎は観客参加型で楽しむものなので、残念です。
今後の推移を見ながら、可能な範囲でお芝居を楽しみたいです。
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