35年ぶりに『ヒッチャー』がニューマスター版で再上映されています。公開時の衝撃、薄気味悪さは群を抜いていました。今なぜこの映画が再上映されるのでしょうか、もう一度作品を見返すと、過ぎ去った時代とともに私たちが置き去りにしてきた物が見えてきます。
公開時の衝撃
1986年公開ですから、もうすでに35年たってしまったんですね。
ニューマスター版で再上映という事で、公開時の衝撃を思い出しました。
https://www.tc-ent.co.jp/sp/hitcher-hd/『ヒッチャー』ニューマスター版公式サイト。
もうすでに、物語の細部の内容は覚えてないのですが。
とにかく、ヒッチハイクで親切にも乗せた男がとんでもない奴だった記憶だけが強く残ってました。
35年ぶりにあらためてどんな風に感じるか楽しみでした。
結果的には、やはり35年前の公開時の衝撃のほうがデカかったですね。
当たりまえなんでしょうが、35年前は、こんな薄気味悪い奴は想像がつかなかったので、衝撃だったんでしょうね。
あれから現実のほうが
と言うのが今回作品を見ての感想です。
いわゆる快楽殺人といいますか。
あの頃はそんな事すら信じられない時代だったんですが。
今はもう、その手の事件はあちこちで起こる時代になってしまいました。
ですから、作品をみても、「ああ、こんな奴もいるだろうな」位の感覚になってしまったのが、恐ろしいです。
35年前と現在の大きな違い
一言でいえば、デジタル化の著しいい進化でしょうか。
35年前は、確かにコンピューターはあったけど、人々の生活はまだまだアナログ全盛の時代でした。
今はどうでしょう、もう生活の隅々までデジタル化が進んできています。
スマホ一つとっても、その便利さゆえに手放せなくなってます。
便利になって生活に余裕ができたのかと問われれば、逆に何かにせっつかれている生活のような気がして。
歩きスマホなんぞいい例でしょう。
今それをしなければならないと聞きたくなります。
デジタルに振り回されて、人と人の繋がりがどんどん希薄になってゆくようです。
そんな時代が、『ヒッチャー』のようなモンスターを生むのでしょうか。
コロナ禍でますます人の繋がりが。
密を避ける為はしょうがないですが。
ますます人と人の繋がりが少なくなってゆくでしょうね。
確かに満員電車や遠距離通勤は、ストレスの原因でしょうが。
程よい通勤時間は、職場と生活の切り替えには効果的だし。
たまに寄り道して、お酒を飲むのもよし買い物を楽しむのもよし。
テレワークばかりになると、何となく味気ない気がするのですが。
オンライン飲み会でしょうか、それもどうでしょう。
なんか、切り上げ時が難しそうで、酒の量が増えそうですね。
今は、感染が拡大しているのでしょうがないですが。
やはり、人間が生きて行くうえでは、無駄も必要かと。
適当に、ストレスを拡散しないと、負のエネルギーが内にたまるのは、精神衛生上よろしくないと。
そうでないと、『ヒッチャー』のようなモンスターが出てきてしまうのでは。
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