『キラーズオブザフラワームーン』ディカプリオは、適役だったか。

映画『キラーオブザフラワームーン』ポスター 映画館

ーネタバレを含みますー

これぞ映画の本道『キラーズオブザフラワームーン』、マーティン・スコセッシ、ロバート・デニーロ、レオナルド・ディカプリオの真剣勝負。映画はこうでなくちゃって思うのは私だけでしょうか。でも、小手先のごまかしも奇をてらった演出もない、いいですよね。

黄金トリオの作品。

監督マーティン・スコセッシ、出演レオナルド・ディカプリオロバート・デニーロと聞いて、現在考えうる最高のトリオと言っても過言ではないんですが。

さすが、3時間を超える大作でありながら、まさに正攻法真っ向勝負の作品です。

悪かろうはずがありません。

100年ほど前のアメリカ、オクラホマのお話。

オクラホマに居留させられる、インディアン、オセージ族のお話。

映画をみるまで、お金持ちのインディアンがいたことも、彼らに白人が群がってその利益を横取りしたことも、知りませんでした。

もとはと言えば、インディアンはこの地に追いやられた人々。

しかし、運命は、皮肉なもので、その不毛の地に石油が湧き出し、インディアンは大金持ちに。

こんな歴史があったなんて知りませんでした。

そのオセージ族の利権に群がり、横取り、殺害なんでもありの無法地帯。

白人達のなんと勝手なことよ。

しかし、この出来事から、FBIやおとり捜査、証人の保護制度ができるきっかけになったとは。

漁師

100年前の日本はどうだったか。

映画を見ていて、アメリカはなんて野蛮な国だ。

こんな無法なことが、行われていたなんて、呆れたのですが。

いや待てよ、同じ頃日本はどうだったかな。

最近見た、『福田村事件』を思い出しますね。

関東大震災があって、朝鮮人虐殺、無政府主義者大杉栄等の惨殺。

そして、これらを引き起こすデマの流布や拡散に政府や新聞が、関わっていたこと。

その後の軍部の台頭と、大東亜戦争へ突き進む狂気の時代。

国民皆揃って、突き進んだこと。

十分日本も暗黒ですね

だからこそ、一人ひとりが、しっかりと監視をしてないと。

レオナルド・ディカプリオは適役だったか?

主人公は、どこか優柔不断で、人に流されやすくて、どこか人が良さそうでいて残酷な考えも持っていて。

そういう意味では、難しい役かな。

だから、なんとなくディカプリオのベビーフェイスがやたら気になる作品といいますか

そう、荒くれが闊歩する時代には、なんかお優しい顔つきなんですよね。

後、過剰な演技も気になるところといいますか。

第一次世界大戦に従軍した割には、軽いといいますか。

前線にはいなく、炊事班だったとか。

だから、今回のディカプリオの役作りも、ハマっていると見ることもできるのですが。

スコセッシ、デニーロとくるとどうもその軽さの象徴のベビーフェイスが、やたら気になる作品なんですが。

後は、見た人の個人の感想の問題かな。

とにかく、大御所の作る大作。

そうお目にかかれるものではないですから。

とくとご覧あれ。

映画『キラーズオブザフラワームーン』公式サイト:https://kotfm-movie.jp/

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