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『七人楽隊』もうもどってこない自由な空気の香港、魅力的な街だった

過ぎ去った時間、もう戻れない時代。『七人楽隊』香港を代表する七人の監督による返還前の香港のオムニバアス作品。失った時を愛おしむ心で溢れている、かつての人間らしい生活をしていた頃を思い出すのも悪くない。
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映画『夜明までバス停で』全共闘世代高橋伴明監督、面目躍如

映画『夜明までバス停で』公開初日の舞台挨拶、製作者の熱き思いと裏腹につくづくこの国は終わってるなと思わざるおえない悲しい現実。しかし、絶望ばかりはしていられない、日々の生活は否応なしに追いかけてくる。そんな絶望の縁に陥ってしまったら。
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映画『声なき犯罪者』最大公約数的で、韓国NO.1ヒットもうなずける

『声なき犯罪者』エンターテインメント作品としては十分合格点ですが、韓国映画には更にその先を求めてしまう。贅沢かもしれませんが、日本映画界が逆立ちしても勝てないようなパワフルな作品の出現を心待ちにしております。
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映画『ピッグ』オバマ元大統領が本年度のベスト3だと、ホンマですか

映画『ピッグ』老人と豚の物語、どう考えても大げさなお話に仕立てている様に思えてならないのですが、それでもオバマさんの高い評価、もう一度見直したほうがいいのかな。ただ問題は、眠気に負けずにラストまでたどりつけるかどうかなのですが。
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『ドライビング・バニー』場当たり的な母親にあなたは共感できるか。

ニュージーランド映画『ドライビング・バニー』映画の主人公にどれだけ感情移入できるかで、その映画の評価は人それぞれ違ってくる。生活保護の片親家族の再生物語。主人公のつらい気持ちはわかるのですが、今ひとつ納得できない、でもそれが福祉の現場かも。
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『渇きと偽り』オーストラリア発クライムサスペンスの満足度はいかに

デビュー作にして世界的ベストセラー、満を持した作品の登場と言ったところでしょうか。しかし、あまりにも美味しい要素が集まりすぎると得てして空回りしてしまうもの。スピード感、荒涼とした大地、荒廃した人の心、良い要素が詰まっているだけにちょっと残...
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映画『ラム』荘厳なアイスランドの自然と不条理な出来事、あえて世俗的解釈

映画『ラム』、実に不思議な映画である、アイスランド山麓の広大な土地と数少ない登場人物と白夜が、いままで経験したことのない空間を再現している。そして、そこでの不思議な出来事、まさかと思いつつもあってもおかしくないかなと思わせる作品。
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映画『川っぺりムコリッタ』無印良品の世界観を映画にするとこうなるかな

映画『川っぺりムコリッタ』。自由だ自由だと自由を叫びながら、その実、ものに縛られ、家族に縛られ、これが私達の現実ではないだろうか。それでいて、縛られていることにも気づかない。おおよそそんな私達をあざ笑うような貧乏長屋の住人の物語。
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『ヘルドッグス』ノンストップクライムエンターテインメントだそうです

映画『ヘルドッグス』日本の犯罪もここまで来たかと思わせるのですが、あくまでもクライムエンターテインメントと言うことでしょうか。楽しめればそれに越したことはないのですが、あまりにも現実とかけ離れていると満足できないのは、私だけでしょうか。
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『靴紐のロンド』家族っていいもんだなは、幻想にしか過ぎない。

安倍首相を暗殺した山上容疑者の生育歴、家族関係が明らかになってくると暗闘とした気持ちになる。自らは変えることの出来ない、家族関係の中で、狂ってゆく人生もあれば。『靴紐のロンド』に見るように、いつまでも過去に引きずられて生きることの不自由さを感じる。