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映画『フェイブルマンズ』スピルバーグが、人生を振り返るとき

スピルバーグも、自らの人生を振り返る歳になったんだな。『フェイブルマンズ』それでも映画人の悲しさ、自らの素材さえドラマにしてしまう。事実はどうあれ、一人の大監督の自伝捉え、鑑賞するのも一考。映画の輝いていた時代を生きた最後の監督とともに。
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『テリファー終わらない惨劇』上映開始5分で退出した人がいた

物事には度を越したものが存在する。そんな思いを改めて感じさせる映画『テリファー終わらない惨劇』、怖いもの見たさもわかりますが、ほどほどに、一歩手前で、やめとくほうが余韻が残るもの。そんなコチラの気持ちを逆なでするようにラストまで、血しぶきのオンパレード。
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『To Lesile トゥ・レスリー』落ちるところまで落ちたシングルマザー

なにかの統計であったように思うのですが、高額宝くじに当たった人の実に6割が6年後に自己破産している。映画『To Lesile トゥ・レスリー』は、運命のいたずらに翻弄されて落ちるとことまで落ちた人間の物語。アメリカのプアホワイトがここにも出てくる。
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『カード・カウンター』ポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ

映画『カード・カウンターポール・シュレイダー マーティン・スコティッシュ コンビの登場となるとどうしても『タクシードライバー』を連想して期待を膨らませてしまう。しかし、時代は変わったと痛感してしまう、そうアナログの時代からデジダルの時代。
歌舞伎・お芝居の世界

『六月大歌舞伎』猿之助一座の崩壊の始まり歌舞伎自体も消え去る運命

市川猿之助の騒動で俄然注目を浴びる歌舞伎『七月大歌舞伎公演』に行ってきた。騒動の注目度もあったためだろう、満席で盛況であったけど、中身がそれに見合っているとは思えない、もちろん見たのは、昼の澤瀉屋一門の舞台だけだけど、暗雲たちこめる歌舞伎界。
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映画『怪物』タイトルで惹きつけておいて内容は純文学パムドールでも

映画『怪物』カンヌでパムドゥールでもよかったよね、全部の参加作品見たわけではないけど、少年期の細やかな心の動きや切なさが痛いほど伝わってくる。だから題名も含めて直球勝負でも良かったよね、複雑な時代背景を盛り込んだあたりがしょうがないのかな。
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映画『波紋』市川猿之助も抱えた絶望、実はその原因は介護にあるのでは

映画『波紋』絶望に落ちた主婦のとった道は、この映画を見ると市川猿之助さんと重ねてしまう。猿之助さんの絶望は何だったのか、親の介護の負担が大きかったのではないか、そんな思いが強い。主婦が新興宗教にすがりついたのも大いに納得する。彼女には救いだった
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香港映画『縁路はるばる』まるで自由そのもの中国共産党が大喜びする

香港映画『縁路はるばる』は、香港映画の新しい流れとして好意的に日本では受け入れられているようですが、私には、中国政府のご機嫌取りに思えて仕方ない。確かに恋愛ラブコメディーの形を借りて香港の魅力を伝えているのだが、この地域は、もっと複雑なはず。
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『ソフト/クワイエット』ワンショットで見せるスピード感とアメリカ

映画『ソフト/クワイエット』人の妬みほど恐ろしいものはない、それが、全国民の中でひとかたまりで存在する社会アメリカ。米国に限らずどこでも存在するのですが、こうもはっきりと目に見える形で存在する社会も珍しい。憧れだけで語れない米国の現実。
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『私、オルガ・へプナロヴァー』狂気の沙汰は、「秋葉原通り魔事件」

『私、オルガ・へプナロヴァー』繰り返す連続無差別殺傷事件、その事件の代表例だろうか、そんな行為に至ってしまう主人公の心情を冷静な目で追ってゆく作品。肥大化した自己愛のなせる技の怖さを特とご覧あれ、悲しいけど歴史は繰り返すし、今後もなくならない