映画館『レッド・ロケット』元ポルノスター男優の奮戦記アメリカの格差社会 日本にはかつて「食い詰め者」という言葉があった。映画『レッド・ロケット』の主人公もそういうことなんだろうけど、一発逆転を狙っている。アメリカ社会の下層からのメッセージなんだろうか。なにか悲しものを感じてしまうのは、私だけだろうか。2023.04.26映画館
映画館『聖地には蜘蛛が巣を張る』なんとも直訳的題名、中身はピカイチです 中東イスラム圏の複雑な女性蔑視『聖地には蜘蛛が巣を張る』、鬼才アリ・アッバシは、娼婦連続殺人事件を題材にイスラム圏の女性の地位、社会の問題をあぶり出した。病める心と大義とその境界の危うさを思うとき、何が正しいのか。社会の抱える病巣は深い。2023.04.22映画館
映画館『KNOCK終末の訪問者』こうも聖書解釈がいい加減な作品は問題外 見てる者をある程度納得させないと、ただ独りよがりになってしまう。作者が、聖書をどう理解しようが勝手ではあるけれど、どこをどう解釈したらこのような作品になるのか。あるいは、作者の狙いはあくまでも聖書を素材として新たな物語を構築しようとしたのか。2023.04.14映画館
映画館『青春弑恋(せいしゅんしれん)』台湾映画の新星透明感としなやかさ 印象派の絵画のような映像、ショパンの「ノクターン」なかなか憎い演出。アジア的であり日本的でもある繊細な描写が印象的だ。西洋文化とは明らかに一線を画すそんな世界を見事に映し出してくれた。登場人物ひとりひとりに寄り添えるそんな時間を共有できる。2023.04.10映画館
映画館『トリとロキタ』アフリカ難民を待ち受ける現実辛、ここまで来たのに。 ーネタバレを含みますー 『ある子供』『少年と自転車』のダンテンヌ兄弟の最新作『トリとロキタ』ヨーロッパにおけるアフリカ難民の過酷な現実を少年と少女の絆を中心に描いてます。カンヌ国際映画祭で75周年記念大賞を取ったそうですが、話の展開には少々...2023.04.03映画館
映画館『雑魚どもよ、大志を抱け!』子供時代と重なり合わせられるかが鍵。 少年を描くときアメリカではこんな息子がいたらと思わせるそんな役作りをするそうで。そういう意味ではこの作品は合格点なんですが、でもそれは、作られた子供像で。過去の名作と言われる作品は、弱い立場の子供のもつ切なさが描かれているかが鍵なのですが。2023.04.02映画館
映画館『マッシブ・タレント』ニコラス・ケイジ主演と言われてもピンとこない ニコラス・ケイジの実生活とも重なる『マッシブ・タレント』、ケイジのファンなら楽しめるかな。大スターということなんですが、自分は名前ぐらい知ってますよって程度だったんで。作品を見ても、それほど彼の演技やお話の内容にものめり込めず、佳作でしょうか。2023.03.31映画館
映画館おくゆきを感じない時代劇『クモとサルの家族』そこが狙いなのか わかりやすさとスピードそして手短に、映画『サルとクモの家族』はそんな現代を意識した作品なのだろうか、まあ形だけの時代劇に比べたら挑戦的ではあるんだけど。昭和の映画黄金期を過ごしたものには、映画のさまがわりを感じざる負えない、映画の多様性と考えよう。2023.03.27映画館
映画館『オットーという男』年老いて孤独になったあなたどう生きてゆきます 誰でも人生の終焉は訪れる、そこで老年を迎えた人にかならず訪れる「孤独」という問題。普段は、考えないよね、いや考えたくないからわざと意識下に仕込めているだけ。でも向き合わざる負えなくなった時どうしたら、そんなことを考えておくのも必要なんです。2023.03.24映画館
映画館『エブエブ』なぜこの映画がアカデミー賞を受賞したのかわからない。 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』この長ったらしい題名と同じくらい、映画の中身も叫びたくなるほど退屈だった。なぜ、この作品がアカデミー賞なのかも理解できないし、多分私の頭が、現代の思考についていけなくなったのだろう。2023.03.20映画館