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オウム問題はまだ終わっていない、荒木浩オウム真理教広報部長『A』

地下鉄サリン事件に代表される、オウム真理教の関係した事件とその後。20年以上たった今も、その被害者を始め、事件そのものとその解決にほ程遠いと感じされられます。これからもこれと類似した事件は起こるだろうなと考えるとき、ただため息ばかりが。
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『ベルファスト』幸せな幼少期を過ごした人は、豊かな感性を身に着ける

誰にも生まれ故郷はあるもの、その場所がいつまでも自分の中で、宝石の様に輝いていたら、その人の人生は幸福なものになるだろう。たとえそれが、後から作られたものであったとしても、その輝きを忘れずにいられれば、それはそれでいいことなのではないでしょうか。
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『ナイトメア・アリー』’40年代をファッショナブルに妖しく描き出す

1940年代のアメリカの見世物小屋という、それだけで興味注がれる舞台設定。流石ギレルモ・デル・トロにかかると妖しく猥雑な世界も見事にファッショナブルな舞台に。どうぞ、そんな世界をのぞき見してみてはいかがでしょうか、何か新しい発見があるかも。
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絶対的悪の前には、人間はどこまでも無力でしかない。『国葬』が明かすスターリン

スターリンを通してロシアを考える時、ただ恐怖心しか浮かばない。あの凍てつく大地、酒を飲む以外楽しみが無いのではとまで思えてしまう。それでいて、世界を二分するような超大国が生まれ、その頂点に立ったスターリン。その悪行を思い出すと、恐怖心しか浮かばない。
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自己愛と大量無差別殺人『ニトラム』がつきつける、現代への警告

大量無差別殺人を引き起こした二トラムと呼ばれる青年。典型的な自己愛型人格障害。言葉にすれば、なんか難しそうに思われるでしょうが、子供心のままで、大人になってしまったなってしまった哀れな主人公なんです。しかし、そんな人間が引き起こす事件がふえていることが問題なのです。
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人生の行き止まりのような世界で生きる人々『なれのはて』生きている

行き止まりのようなフィリピンのスラムで暮らす、日本人の老人たちがいる。以前からうわさには聞いていたけど、ほとんどが訳ありであり自業自得なんだけど、そんな彼らでも生きてゆかれる国ってなんなんだろうって考えるとき、何か人生の答えが見えてくる。
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ジム・ジャーメッシュが描く、アメリカ南部の一夜の出来事『ミステリートレイン』

アメリカ合衆国、行ったことのない者には、憧れの土地であり。勝手に自分の中でイメージをふくらましてしまうのですが。そんな期待打ち砕いて、メンフィスというロックンロールの聖地でさえこんなものかと思ってしまう作品。アメリカに期待しすぎているのかも。
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『ミラクルシティコザ』1970年の沖縄県那覇市古座、日本でなかった

日本であって日本でなかった戦後の沖縄。そんな沖縄那覇市古座で、1970年代に米兵に圧倒的人気を誇っていたハードロックバンド「紫」。ベトナム戦争の異様な影を引きずりつつパワフルにエネルギーを出し続けた街とロックバンド。そんな時代があったと再認識します。
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よい意味での期待外れ『本当の目的』、男社会への復讐劇が子気味よい

女性とは、立場の弱い者。男社会は、中々その自分たちに都合の良い権利を行使しようとします。日本社会でもいまだにというか、根強く残る傾向です。舞台は、ヨーロッパの片田舎、そんな虐げられた女性二人のとった行動とは。世の男性諸君うかうかできませんよ。
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映画『ガガーリン』実在したパリ郊外の団地、そこに暮らした人々の夢

団地と言う呼び名はどこか心が締め付けられる思いがします。そう、経済の発展の象徴であり、衰退の遺産であり。パリ郊外の実在の団地を舞台に繰り広げられるドラマ。どこか懐かしさと郷愁、そう確かに私達は、同じ方向を見ていた時があったと。