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映画『西成ゴローの四億円』 不屈で無敵な退屈さもおりがみつき

年間100本位映画館で作品を見ていれば、当たりもあれば外れもあります。『西成ゴローの四億円』題材やキャッチコピーは、結構そそられたのですが、キャッチコピー倒れということに相成ってしまいました。題材や素材は悪くないんですがね、調理に失敗した。
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1990年代を映画で振り返る『リング』、国立アーカイブス企画上映

1990年代の作品を振り返る、国立アーカイブス企画上映。今回は、まずは言わずと知れた日本ホラーの傑作『リング』。この作品をみるのは、初めてだったのですが、噂にたがわずお話の薄気味悪さは天下一品でした。5月まで続く企画ですから、90年代へ。
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映画『声もなく』韓国のリアルな農村、鶏卵場と奇妙なふたり。

都会に住むとわからない、農村の生活、それも日本ではなく韓国。そんな舞台で繰り広げられる信じられない出来事、本当にこんなことがあるんだろうか、題材としては面白いのですが。あらゆる要素をつまみ食いしている感があり、もう一つインパクトに欠けます。
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今日的日本の抱える問題を上手く凝縮した作品『さがす』その闇に迫る

舞台の設定が絶妙です、大阪西成区、日本の闇を凝縮したような街。そして、そこにうごめくひと、ひと。現代日本社会で、何が進行しているのか、問題は一つではなく、いくつかが同時進行しているのですが。そんな現状を映像化することに、この作品は、成功して...
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『クライ・マッチョ』クリント・イーストウッド、91歳にしての仕事

御年91歳のクリント・イーストウッド、今年も新作を製作してくれました。『クライ・マッチョ』あまり個人的にはあまり好きではない言葉の響きを持っていますが。そこは、ハリウッドの生き字引イーストウッド御大のエッセンスの詰まった作品を楽しみましょう。
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デンマークから来た奇妙な復讐劇『ライダース・オブ・ジャスティス』

デンマークから来た、ちょっと風変わりなオジサン達の物語。そこに、人間の面白さ、人生の奥深さとまで言うと大げさですが。とにかく、個性の違うオジサン達が、どうお互いにかかわって行くのか、なかなか粋な作品です。
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あなたが知らない日本人『塩月桃甫』、戦前の台湾を描いた画家。

外国旅行をするならまず台湾に行ってみたいと、そう思っている私。台湾に興味を持ったのは、ホウシャウシェンやエドワード・ヤンの映画を見てから。何か日本が失ったものがそこにあるような気がして。そんな台湾で戦前に活躍した画家「塩月桃甫」のドキュメンタリー
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『フラワーズ・オブ・シャンハイ』『憂鬱な楽園』侯孝賢の優雅な世界観

コロナの影響でしょうか、最近公開の新作はどれもパッとしません。まあ、製作現場も制約を受けるのでしょうから、仕方のないことなのでしょうが、こういう時は、以前見損なった作品をじっくりと鑑賞するのがよいかと。今回は、侯孝賢監督の二作品を名画座で。
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低調な正月映画、予告編は傑作級なんだけどな『マークスマン』

コロナの影響が、製作現場にも及んでいるんだという事を痛切に感じる、今日この頃。コロナ以降の作品の低調なこと、仕方ないんでしょうけど。なんか、劇場はアニメに占領されているようで、欲求不満がたまりますが、仕方ないんでしょうね。
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映画『花火降る夏』 国立アーカイブス「香港映画発展史探究」より

香港が、中国に返還されて25年。ああもうそんなに立ってっしまったのか、25年前のあの日香港の人は何を考え、何をしようとしていたのっだろう。いや一般庶民はただ、国際政治のターニングポイントを受け入れるしかなかった、そんな憂鬱が画面から溢れてきます。