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2019 パリ発『レ・ミゼザブル』が伝える現代のフランスの闇。

人々の自由の権利を確立した国フランス、そしてヨーロッパの国々のなかでも多くの移民を受け入れてきた国、映画はまさにその国の現在抱える移民の問題をストレートに描きだしている。これらの問題はもはや他人事ではなくなっている。日本の未来の姿でもある。
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韓国映画『スウィング・キッズ』に見る、日韓映画事情と作品の魅力。

今世界中で最も勢いのある韓国映画、日本では、韓流を除いてはあまりポピュラーでなく、封切りされる映画館も少ないが、その実力たるや折り紙付きである、そんな韓国映画鑑賞のお勧めと、方やかつての輝きを失くした、日本映画にエールを送る。
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アカデミー賞作品賞を逃した『1917』受賞してもおかしくなかった

全編ワンカット撮影で作られた『1917』はまさにその撮影方法の特性を存分に生かした素晴らし作品です。是非アカデミー賞作品賞をあげたかった、しかし2020年は『パラサイト 半地下の家族』という強敵が、同じ土俵で優劣を決めるのは、酷な気が。
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アカデミー賞は逃したものの、やはりその実力は計り知れないスコセッシ

アメリカを代表する、押しも押されぬ巨匠マーティンスコセッシ、最近も『アイリッシュマン』でその存在をあらためて感じさせてくれた。残念ながらアカデミー賞は逃したもののその力量は誰もが認めるところ、その監督の初期の代表作2本を名画座で鑑賞した。
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都内にはわずかとなった名画座、レトロなたたずまいの『早稲田松竹』その魅力を探る。

かつては、星の数ほどというと大げさであるが、庶民の憩いの場、娯楽の中心にあった映画館、更にその中でも気軽に低料金で良質の作品を見ることのできた名画座。シネコンが現在の映画館の中心となる中、都内に残る元気な老舗名画座を訪ねてみよう。
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アカデミー賞4部門を獲得したポン・ジュノ監督の出世作『殺人の追憶』

アカデミー賞4部門をとった『パラサイト 半地下の家族』の監督ポン・ジュノ監督、彼の代表作の一つ『殺人の追憶』を通して描かれる韓国社会の暗部、『パラサイト』もやはりそうと言えるのですが、しかし、描き方には大きな違いが、あなたの目で確かめてみませんか。
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映画『レッツ・ロックアゲイン』パンクロックの雄のその後。

かつて、パンクロックの旗頭として、イギリスで誕生したクラシュ、アメリカ進出にも成功したそのグループのその後、オジサンになった元メンバー、ジヨー・ストラマーの亡くなるまでの、二年間を追ったドキュメンタリー、彼の姿は何を語るか。
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香港映画『プロジェクトグーテンベルグ 贋札王』拝見いたしました。

『プロジェクト・グーテンベルク 贋札王』でかつての”香港ノアール”と称せられ輝きを放っていた香港映画に、チョウ・ユンファが戻ってきた、アジアの雄であったのに近年中国返還後は、その輝きを失いつつある、かつての輝きを取り戻すことができるのだろうか。
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映画『岬の兄妹』

映画『岬の兄妹』、社会的弱者に徹底的に寄り添いながら、社会から見捨てられ、踏みつけられながらもなおも生きようとする姿に感動せずにはおられない。生きてゆくとはそんなにきれいなものばかりではない、改めてそんなことを見せつけられる作品です。
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映画『メランコリック』

2019年度の日本映画を代表する作品群の中に入って来るだろう『メランコリック』、まさに低予算、手作りでありながらなかなかの出来栄え、映画は決して大手制作会社の作品だけではない、本作品のようにアイデアと着想で勝負になるものだ、出来栄えも見事。